4話 こんにちは ページ6
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______________ある昼下がり。日本家屋の広い御屋敷に、それはそれは汚い高音が轟いていた。
「あ゙ぁ゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー行ぎだぐな゙い゙ぃぃーーーーーーーー無理だよただでさえ任務行くの怖いのにお館様にわざわざ呼び出されるとか何?!!!!!!怖いわ!!無理!!!もう無理だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー俺は今回の任務で死ぬんだよおぉァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「うるせぇ!!!」
「……善逸、少し静かにするんだ
今はお館様の御屋敷にいるんだぞ」
やれやれ、と窘めるような口調で、額に火傷跡のある少年は言った。
「だって炭治郎…………俺ら上弦の鬼と2回も交戦してるんだぜ、今までは運が良かっただけで次こそ死ぬかもしれない……」
泣きじゃくりながら炭治郎に縋り付く善逸。彼の肩元ではスズメが善逸を元気づけようと精一杯囀っている。
「…情けないことばっか言ってんじゃねーよ!!言っただろうが、信じると言われたならそれに答えること以外考えるんじゃねぇって」
伊之助の言葉に、その場の空気が淀んだ。皆あの人のことを思い出しているのだ。圧倒的な強さを誇っていた上弦の参とほぼ互角に渡り合い、最後まで剣士としての誇りを貫いた炎柱、煉獄杏寿郎のことを。
「…………」
「…………」
善逸は、しまった、と冷や汗をかいた。
自分が任務に行きたくない死ぬかもしれないと喚くのは恥ずかしながらいつものことだし、それは炭治郎たちも承知しているはず、だけどあの人のこととなると話はまた別だ。
「…………はぁ、おいたんじr……」
見兼ねた善逸少年は2人に話しかけようとしたが、その背後には先ほどこの屋敷に到着したばかりの彼女がろくに気配も出さずに立っていた。
『あの』
「はい?!!」
突然背後から聞こえてきた声に吃驚した、音も気配も微塵も感じなかったのだ。それだけでこの人はやり手の鬼殺隊士なのだと瞬時にわかった。
『お話中にすみません。産屋敷殿がお呼びです。
向かいましょう』
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ほしいも(*^^*)(プロフ) - 設定めっちゃ自分の好みでした!(笑)更新少しずつでいいので頑張ってください〜!😁 (12月13日 16時) (レス) @page40 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 空桜さん» そう言っていただけて嬉しいです!それに、私以外にも頑張っている方がいらっしゃるのだと思うと少し肩の力が抜ける気がします(´˘`*) 試験頑張ってください。応援しています (2019年9月23日 1時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 待ってますね!私も就職試験あります。お互い頑張りましょう! (2019年9月23日 1時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 何卒さん» ありがとうございます〜〜!気長にお待ちください(´˘`*) (2019年9月22日 21時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
何卒 - めっちゃ気になるところで終わってしまってウズウズしてます。笑 続き楽しみにしています! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向汰 | 作成日時:2019年8月25日 1時