６ ページ6
そうこうしてレッスン時間が始まった。
皆新曲の振り付けを見てきたがやはり初めてなので動きがぎこちない。
うん、初日だから仕方ない。
時間はたくさんもらったが、覚えることを中心にやろう。
ダンスの上に歌うんだもんな。
アイドルを職業にしてる人本当に尊敬する。一度に二つの事同時にできないよ俺。
鏡を使い、曲なしでメトロノームに合わせてみんなの動きをそろえていく。
うん、ここって大きい鏡あるんだよね。
すっかり忘れてさ、ミラーの動きでみんなに教える気満々だった数時間前の俺ね。
醜態さらす前に気付いてよかったよ。
気取られないようにパートごとに分けてやっていく。
まあ、初日なんで大目に見ます。鬼じゃないので。
何回か細かい休憩を入れて様子を見る。
二時間三時間歌って踊っているので体力はあるようだ。
あと、若さですかね。
フレッシュさ、欲しい。
俺もスポーツドリンクを飲んで汗をタオルで拭う。
「そういえば、これいつまでやるの？ 何か聞いてる？」
「知らねえのかよ。 午前中だけと聞いたぞ」
「あー。じゃあ、一回通したら終わりにするか。よし、休憩終わり―！！」
ごめん、何も聞いてないんだ。せんきゅー大和くん。
こういうところが時間にルーズなダメ人間だよねー。
「明日までにサビ完璧にしてきてくださーい。 完璧に、完璧にだからねー？」
「はーい」
陸くんが元気よく手をあげる。
「天使か」
「声に出てるぞー」
「俺、三月くんのことも天使だと思ってる。身長的に」
「……」
「痛い！！」
脛蹴られた。俺より小さいくせにどこからそんな力が……待てよ、小さいからこそ？
「今、すごく失礼なこと考えただろ」
「……嘘だろ。会ってまだ時間たってないのにここまで思考読まれたの初めてなんだけど」
もう一発脛を蹴られました。
「それじゃ、みんな明日なーああ！？」
かっこよくその場を離れようとしたら、今まで話したことないナギくんのカバンについているキーホルダーが目についてしまった。
そんな奇声ともいえる声にみんなびっくり。
しかしそんなの構わずに俺はナギくんのカバンに近づく。
「こ、これまじ☆こなのストラップですよね！！しかもご当地ストラップ！！俺持ってます！！」
「レイカもまじ☆こなファンですか！！」
「Yes！！I am a big fan of Maji☆Kona!!」
「Wow!!」
初めて話したのに、このメンバーの中で一番仲良くなった気がする。
日本のアニメはやっぱり素晴らしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
隣の住人E(プロフ) - 春夏秋冬七夕さん» こんばんは！コメントの返信が遅くなってすみません！！ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。また、楽しく読んでいただけてとてもうれしいです。それでは失礼します！！ (2017年11月4日 18時) (
レス) id: 6abf6c0f46 (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬七夕(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！あと、24話の天が点になってませんか？間違ってたらすみません… (2017年9月20日 22時) (レス) id: 155d222f9b (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人E(プロフ) - イルミルキルアルカルマ君大好きだよ！さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！！今パソコン使えないので、第2部開始は次の平日になると思います。携帯だとうまく出来なくて……。それまで待っていただけると嬉しいです！！ (2016年3月20日 10時) (レス) id: 4f67c8fde2 (このIDを非表示/違反報告)
イルミルキルアルカルマ君大好きだよ！(プロフ) - 面白かったです！第二部、楽しみにしてます！！ (2016年3月20日 9時) (レス) id: ca685d836f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：隣の住人Eさん | 作成日時：2016年3月10日 16時
