【アイナナ 男主】ZERO RESTART 第一部 完結

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「友達？誰が？」
「俺らと、レイカが……」
「！？」

え、ちょちょちょっと待って！！これで友達なの！？待って、あんなに頑張って一人しかできなかった俺のあの時代は何なの！？え、え！？

混乱しすぎて口がふさがらない。

「俺、まずいこと言ったか？」
「さあな。元々変わったやつだからな」

龍さんと楽さんが頭上でなんか話すが耳に入ってこない。

友達、という事は、俺今日二人も友達出来たってこと？

「うおああああ！！やったああああ！！！」
「！？」
「友達、二人も出来たああああ！！」

これで臣に俺が先輩の唯一の友達ですけどね、ぷぷーっなんて言わせない。

突然叫びだした俺に二人の体はびくってなってた。ごめん、でもちょっと面白かった。

「友人のカテゴリが一人から三人にっ！！」
「よ、喜んでもらえて良かった」
「不束者ですがこれからも末永くよろしくお願いします」
「嫁入りかよ」

友人の少なさに突っ込まれることはなかった。二人は大人なんだ。心の狭い臣とは違い。

二人のメアドをゲットして、酒の席に誘われたが断った。

いや、一人暮らしだったらご相伴にあずかりましたけど、同居人がいるので。

ともあれ、帰れコールをされたので二人の追加注文を言ってから帰りの支度。

電源を落としていた携帯の電源をつけた。

不在着信がたくさんある。

開けばすべて天。

あいつオレの事好きすぎだろー、なーんて。

万が一にでも本人の前で口を滑らしたら天使のような微笑みと地獄の制裁が待っている。

とりあえず、見なかったことにして電源を落とそう。

電源落としてたーごめんごめん、って言おう。

そう思っていた。数分前の俺。

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