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「結構前に渡した遅効性の睡眠薬を間違えて飲んだね。倒れる前の日の夜に新しく渡した睡眠薬、多めに飲んだ？」
「……ごめんなさい」
「いいや、不安だったら三粒まで飲んでいいといったのは私だからね。よく眠れたか？」
「朝までぐっすり」
「それは良かった」
バサッと長い髪をかきあげて、紫崎先生は足を組みなおす。
膝上のタイトスカートからストッキングを纏った脚が見える。
「今日合コンですか」
「ああ、弁護士とな」
「なるほど。まだどくし……んんっ！！」
鋭い眼光に、俺はせき込んだ。
危ない、死ぬところだった。
「私は、私に会う男を探しているんだ！！」
「そうですかー」
「というか、お前も人のこと言える立場か！？２５歳にもなって定職にもつかず、あっちこっちふらふらと！！彼女の一人二人、いるとは思えない！！」
「お、おおお俺の話はいいんですよ！！」
悪かったな！！彼女もいなくて！！
「やめましょう、俺が悪かったです」
「そうだな。お互いのためにならない」
はあっと独身の男女がため息をつく絵面なんて誰も見たくないだろう。
「話を戻すが、普段より多めに飲んだことによって成分がまだ体に残っていたんだろう。それに加えて新たな薬を投与、そしてストレスになるよなことをしたな？」
「？してません」
「嘘をつけ。聞いたぞ、代理で踊ったと。観客がいない＝実際踊っている姿を見る人はいないじゃないだろう。それに薬を飲んだってことはいつものが出たのだんだよな」
「！あれは踊ってなったわけじゃないです！！」
「だろうな。何かあったのか？」
今まで無表情だった顔が一変して不安そうな顔になる。
だから俺は安心させるように笑った。
「総じていうと勘違いでした」
「そうか、良かった。今お前に海外逃亡されたら心配で夜も眠れん」
「……今日合コン行く人のセリフじゃないと思いますけど。まあ、心配してくれてありがとうございます」
カルテを手に取り、紫崎先生が深いため息をついた。
「ダンスはしてもいい。お前からそれを取ったら何も残らないからな」
「聞き捨てならないですけど、あえて流しましょう。もう２５歳の大人なので」
聞き捨てならないですけど……。
不満が顔に出ていたのかべしっと頭をはたかれる。
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隣の住人E(プロフ) - 春夏秋冬七夕さん» こんばんは！コメントの返信が遅くなってすみません！！ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。また、楽しく読んでいただけてとてもうれしいです。それでは失礼します！！ (2017年11月4日 18時) (
レス) id: 6abf6c0f46 (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬七夕(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！あと、24話の天が点になってませんか？間違ってたらすみません… (2017年9月20日 22時) (レス) id: 155d222f9b (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人E(プロフ) - イルミルキルアルカルマ君大好きだよ！さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！！今パソコン使えないので、第2部開始は次の平日になると思います。携帯だとうまく出来なくて……。それまで待っていただけると嬉しいです！！ (2016年3月20日 10時) (レス) id: 4f67c8fde2 (このIDを非表示/違反報告)
イルミルキルアルカルマ君大好きだよ！(プロフ) - 面白かったです！第二部、楽しみにしてます！！ (2016年3月20日 9時) (レス) id: ca685d836f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隣の住人Eさん | 作成日時：2016年3月10日 16時
