48話 ページ17
「…？どうしたの？」
「着替え…」
「あれ？しないの？」
すとんと俺は座り込んで空くんを見た。
空くんは緩く首を横に振る。
うーんと？
彼の意図が分からず俺は首を傾げた。
「着替え、させて？」
次の瞬間、空くんがっ、空くんがこてんと首を傾けてそんなことを言うもんだから俺のはーとは完全に撃ち抜かれた。
世界中の誰よりも俺の空くんが絶対可愛い！！と思ったのは俺の心の中にしまっときます。
鼻血が出てないか確認してから、たぶん締まりのない顔でいいよ！！と返事をした俺は軽く変態だ。
「A様。お水をお持ちしました」
「あ、ありがとう錦ちゃん。そこに置いといて、今空くん着替えさせるから」
「手伝います」
「やめたげて！！」
流石に今の状態の空くんに異性に着替えさせるとか、ダメだろ！！
思春期なんだからね！！
「あ、錦ちゃん！夕飯の買い出ししてくれる？魚と適当に野菜、お願い」
「わかりました」
ことんと床にたぶんコップが置かれ、錦ちゃんの影が遠ざかっていく。
それを確認し、俺は空くんの着替えの手伝いをした。
昔の空くんみたいで、可愛い！！
前はねー、今とは想像できないくらいに甘えたさんだったのにねー。
本当にねー、子供の成長って早いね。
着替え終わると、目をこすってねむそうにしていた。
「夕飯の時間まで寝てていいよ」
俺がそう言うと頷いた空くんがもぞもぞと布団の中に入るかと思った。
「んー」
「…？」
何故か、抱きつかれスンスンとにおいを嗅がれる。
え、ちょっと、俺臭い・・・？
そう思ってぴきっと身体を固くすると、彼が身じろいだ。
「…そう」
「え？」
聞き取れなくて聞き返す。
「美味しそう」
ぞわりと背中を何かが這いずり回った。
どたんっと激しい音がして俺の視界が反転する。
ぐいっと衿を引っ張られ着物が緩くなり首から肩にかけての肌が露わになる。
頭が真っ白になった俺は抵抗できず、そこに噛みつかれた。
「―――――つ！？」
まるで固いものを食べるかのように力強く、歯が俺の肌に食い込む。
ぐしゅっと、歪な音と強烈な痛みで思わず悲鳴を上げた。
沈みかけた意識が一気に浮上する。
危機本能がようやく正常に働き始めた。
迷いなく、俺は空くんの首に掴みかかる。
たまらず俺から口を離した空くんが俺の手首を握りしめた。
それが尋常じゃない力だった。
思わず手を離してしまうとそのまま畳に押し付けられてしまう。
完全に動きを封じられた。
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隣の住人Eさん(プロフ) - 紅帆さん» コメントありがとうございます面白い、素敵な作品と言ってくれて本当に嬉しいです(*´∀｀*)番外編、頑張って更新しますので是非見てください！長らくお付き合いありがとうございました！！ (2015年3月3日 6時) (
レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
紅帆 - とても面白かったです(≧▽≦)素敵な作品をありがとうございました！番外編も楽しみにしてます。 (2015年3月3日 2時) (レス) id: 01156b7467 (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人Eさん(プロフ) - 浅兎さん» コメントありがとうございます！！完結することが出来て、わたし自身も嬉しい限りです！！体には十分気をつけますね。心配して下さって本当にありがとうございます！！番外編に力を注ぎますのでどうぞ見てください！長らくお付き合いありがとうございました！！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
浅兎(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最後まで本当に面白かったです!番外編も楽しみにしてます これからも身体に気をつけ頑張って下さい お疲れ様でした！！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: d77a3c3a37 (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人Eさん(プロフ) - 吹雪奏来さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでくれたら本当に嬉しい限りです！！早速番外編を今しがた更新しましたのでどうぞ見てってください！！長らくお付き合いありがとうございました！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隣の住人Eさん | 作成日時：2015年1月6日 12時
