47話 ページ16
最近、起きるのが辛い…。
いや、前もそうだったけど最近は特に。
なんか、体だるい気がするし…風邪引いたかな？
二人にうつさないようにしないと。
下に下りると巫女の格好をした錦ちゃんが挨拶してくれた。
「おはようございます」
「あ、おはよう」
目をこすりながらくわぁとあくびをして井戸に向かう。
桶いっぱいに水を張りバシャバシャと顔を洗うと幾分かすっきりした。
よーし、今日も頑張ろー。
「あれ？空くんは？」
「空丸様は犲のところに稽古だそうです」
「あぁ、熱心なこった」
さすが空くんだな。
何か食べ物の余りがないか鍋の蓋を開ける。
あ、お粥ある。
適当にそれをよそい居間に持っていくと錦ちゃんがお茶を入れてくれた。
「ありがとう、錦ちゃん」
「いえ」
お礼言われるとはにかんで笑う錦ちゃん。
最近、よく彼女の部屋笑顔を見る。
いい傾向じゃないかな。
そう思って少し笑った。
もぐもぐとそれを咀嚼しているとガラガラと玄関の扉が開いた。
ん？
「誰だ？」
「私が見てきます」
「いや、俺も行くよ」
箸を置いて並んで玄関に行くと空くんがいた。
稽古から帰ってくんの早くね？って思ったけど俺が単に起きるのが遅かっただけかも…。
「空丸様、お帰りなさいませ」
「空くん、お帰りなさい」
「…ただいま」
少し、違和感。
なんだか返事が素っ気なく聞こえる、気がする。
俺の気のせいかもしれないけど。
「稽古疲れた？お疲れ様。夕飯は俺が作るから寝てていいよ」
「あ、はい…」
覇気がない。
空くん本気で疲れてる。
なんとなく足元もおぼつかないので怖くて空くんを抱えた。
いつもならちょっと抵抗するけどそんな力も残っていないようだった。
「錦ちゃん、空くんに水を持ってきてくれる？」
「承知しました」
よっと空くんの部屋に歩き出すとぎゅうっと首回りに抱きつかれた。
不謹慎ですが、嬉しい。
小さい頃は抱っこってよくせがまれてたからね。
今では逆におんぶされるし…。
くっと溢れる涙を抑えながら空くんの部屋に行き、器用に布団を引いた。
「空くん、着替える？」
俺の問いかけにこくんと彼が頷いた。
俺は棚から空くんの寝着を取り出し彼に渡す。
それから部屋を出ようとしてぐいっと袖を掴まれた。
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隣の住人Eさん(プロフ) - 紅帆さん» コメントありがとうございます面白い、素敵な作品と言ってくれて本当に嬉しいです(*´∀｀*)番外編、頑張って更新しますので是非見てください！長らくお付き合いありがとうございました！！ (2015年3月3日 6時) (
レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
紅帆 - とても面白かったです(≧▽≦)素敵な作品をありがとうございました！番外編も楽しみにしてます。 (2015年3月3日 2時) (レス) id: 01156b7467 (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人Eさん(プロフ) - 浅兎さん» コメントありがとうございます！！完結することが出来て、わたし自身も嬉しい限りです！！体には十分気をつけますね。心配して下さって本当にありがとうございます！！番外編に力を注ぎますのでどうぞ見てください！長らくお付き合いありがとうございました！！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
浅兎(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最後まで本当に面白かったです!番外編も楽しみにしてます これからも身体に気をつけ頑張って下さい お疲れ様でした！！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: d77a3c3a37 (このIDを非表示/違反報告)
隣の住人Eさん(プロフ) - 吹雪奏来さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでくれたら本当に嬉しい限りです！！早速番外編を今しがた更新しましたのでどうぞ見てってください！！長らくお付き合いありがとうございました！ (2015年3月2日 23時) (レス) id: 1f53714272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隣の住人Eさん | 作成日時：2015年1月6日 12時
