角の奇跡１（隣の住人E） ページ6
恋愛の王道たる出会いというものがある。
それは、ヒロインがパンを咥えながら走って角のところで出てきたヒーローとぶつかってしまうというシーンである。
現実、そんなことは起こり得ないと思っていた。角から出てきたアイドルとぶつかってお近づきになれるとかそんなのあり得ない！！と、思っていた。
そんな妄想をつい口に漏らしたら、八尋や梓は稀によく角からアイドルとぶつかるそう。何それ羨ましい。
俺だってアイドルにぶつかられたい！むしろぶつかりたい！！
そんなことを言ったら梓がどーんとか言いながらぶつかってきたのでとりあえずお前らじゃねぇ！！と叫んで八尋の腹筋を殴っておいた。
色々妄想をしながら局内を歩いているがそんなことはめったに起こらないことを知っている。
しかし奇跡を信じて歩く。
ちなみに今、梓が王様プリン食べたいって言いだしたからそのパシリである。
飲み会を盾に俺を使うなんていい性格してる。俺はやられたら1000倍に返すのでこれから奴らの仕事は鬼のように増えるだろう。ざまあみろ！！
10個入りの買ってきてすでに１個食した。うまかった。たっくん(環)が食いたがるのもわかる。ものすごくわかる。
「ああ、アイドルにぶつかりたい……」
あわよくば、お近づきになりたい……。
周りに人がいないのでそんなことをつぶやきながら角を曲がった。すると、どんっと前方の何かにぶつかる。角だと思ったら壁でした☆なんてことが結構な確率であるので今度も妄想しすぎて壁にぶつかったと思った。
思ったんだが、妙にそれは柔らかかった。
「わっ！？す、すみません！！」
奇声を上げなかった俺えらい。少し下を見れば赤い髪が目に入る。
もうこの服絶対洗わない。二度と着ない。保存して部屋に飾ろう。
「大丈夫ですよ。こちらこそすませんでした。あなたは大丈夫ですか？」
「はい！大丈夫です！！」
りっくん可愛い！！かわいい何この子可愛い！！なんかいい匂いする。知らない人にぶつかって少しおどおどしてるの可愛い！ぴょこぴょこ髪が動くの何それ可愛い！！
もうなにこれかんわいいいいいいい！！
顔がにやけないようにいつものお仕事モード、鉄壁のほほえみを顔に張り付けながら顔をのぞき込むと大きな瞳と目が合った。その瞳は俺をとらえると大きく見開かれる。その後何か口にしていたのはわかったが耳をダンボにしていたのに聞こえなかった。不覚！！
独り言っぽいから聞き返さないけどさっ！！
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隣の住人E(プロフ) - 來飛さん» コメントの返信が遅くなってしまいすみませんでした！！無事に完結いたしましたのでぜひ拝読よろしくお願いします。 (2016年11月13日 23時) (
レス) id: 6abf6c0f46 (このIDを非表示/違反報告)
來飛 - とても面白かったです！更新頑張ってください！応援しています！ (2016年10月30日 12時) (レス) id: 1f9f56f521 (このIDを非表示/違反報告)
さかこ(プロフ) - 名前無しさん» ありがとうございます！ぼちぼちになりますが頑張ります！！ (2016年8月16日 21時) (レス) id: 83c9e401f7 (このIDを非表示/違反報告)
名前無し - とても面白いです！！ 更新頑張って下さい！ (2016年8月16日 17時) (レス) id: 21dac15c14 (このIDを非表示/違反報告)
そーちゃん - 続きが気になります。頑張ってください。 (2016年7月15日 20時) (レス) id: 42a98c0758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隣の住人E さかこ x他1人 | 作成日時：2016年5月30日 18時
