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胡桃side
ステージの上で決めポーズを決め、曲を終えるとわっと会場が盛り上がった。
「いや〜、素晴らしいパフォーマンスでしたね！
はあはあしながら、ニコっと笑い観客に向かって手を振る。
チラっと横を盗み見ると息切れ一つしてないノアが見えた。
バケモンかよ、こいつ…。
ふとした事で浮き出る“差”。そりゃ、ノアの芸歴と僕のとを比べれば蟻が象を見て落ち込むようなものだけど…。
ふと思う。僕はノアの足を引っ張っているのでは無いか？
僕の力不足のせいでノアの選択肢を狭めているのではないか。せめて、横に…対等に並べるくらいになりたい。
ステージの照明が落ちていく。暗くなっていく空間と同じ様に段々と僕の気持ちも落ちていく。
ノアは、僕と出会ったのは運命だと言っていたけど、それはただの勘違いだと思う。ノアには、こんな足を引っ張るしか出来ない能無しじゃなくてもっと釣り合う人が居たはずなんだ。僕があの日あそこに居たから、ノアとノアの運命の人は出会えず、ノアは僕と一緒に落ちていくんだ。
ずっと、胸を占める不安。もうそろそろ、僕たちに付いている『ES一推しの新人アイドル』という看板は剥がされる。
そしてALKALOIDの人達みたいな新しいアイドルに流れて行ってしまう。
…僕のせいで。僕が、ノアにみっともなくしがみついているせいで。
横目で見たノアの顔は、稀にこの世の物かと錯覚する程に美しい。
ああ、ごめんね。ノア。僕、僕ね分かってるの。分かってるんだよ、ノア。君から離れなくてはいけないって。僕はアイドルなんかには向かない。天性のスターの素質を持った君の道を狭めるだけなんだって。
…でもね、ごめん。あと少し…ほんの少しで良いから君の隣にいさせて欲しい。みっともない凡人の僕は、君の様な天才に惚れ込んできっと君を汚す。でも離れたくないんだよ。まだ、僕に向って笑いかけてほしいんだ。お願い、時が来たらちゃんと離れるから、ちゃんと潔く身を引いて、君の運命の人と君を祝福して送り出すから。ちゃんと離れるから。
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傘村トータ/『人工呼吸/feat.初音ミク』
素晴らしい曲なので是非聞いてみて下さい！！
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肉より魚派(プロフ) - 旧fineの林檎くんからきました…！！！すごく面白い内容で続きがすごく楽しみです！！！！！！！！！！ (4月27日 17時) (
レス) id: 97969c7596 (このIDを非表示/違反報告)
kappy(プロフ) - kumaさん» 気付きませんでした！すみません！！手直しさせて頂きました！ご指摘本当にありがとうございます！！！ (1月20日 19時) (レス) id: 88c0ee1cd8 (このIDを非表示/違反報告)
kuma(プロフ) - いつも見させて頂いています。そうまくんの颯馬は馬です。 (1月16日 20時) (レス) @page11 id: 0a2970144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kappy | 作成日時：2024年1月14日 2時
