LIP×LIPの後輩【HoneyWorks】 (ページ6)

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Aside

ようやくレッスン(指導はレッスンって言うらしい)が始まって今LIP×LIPの歌やダンス見てるんだけど、腹立つことに、本当に腹立つことにめっちゃ上手いというか、めっちゃ目を引くんだよね

さっきは自信過剰かよコイツらって思ったけど実力は本物なようで…

悔しいととても思う

ほんと悔しいまじ悔しい

私は今はコイツらにはまだまだ毛程も実力が及ばない

そもそも、私は幼少期から歌やダンスの教室になんて通えなかった

ただ、親も誰も私を、私自身を見てくれない中で都会の方から聞こえる歌を一人歌っていただけだった

家にテレビ何てなかったし都会の方はすぐ流れてる歌が変わるからあの歌が合っているのかもわからない

けど、その時間は確かに楽しく、大好きな唯一の時間で合ったのは確かに覚えてる

何故今こんな事を思い出したのか、多分それは目の前に居るLIP×LIPが随分楽しそうにパフォーマンスをしているからだろうなと何となく思った

それと同時にとても羨ましく感じた

自分の大好きを誰かと共有出来る事が、自分の楽しいを臆せず誰かに見せられることが

勇次郎「…え、ねえ。ちょっと聞いてる？僕達のパフォーマンス見て何かアイドルってものを掴めた？次、君のパフォーマンスだから早く位置付いてくれる？」

何となく、この人たちなら私の大好きを否定しないと思った

気付けば私のパフォーマンスは終わっていて、講評の時間になっていた。

勇次郎「正直、思っていた以上に上手かった。本当に歌が大好きって言う事も伝わって来た。でもまだまだ駄目。やっぱり、好きこそ物の上手なれって言うでしょ？君はまだ始まったばかりだけどがむしゃらに足掻こうと思わないと此の業界ではやっていけない。」

愛蔵「俺も大体勇次郎が言った通りだ。お前が真っ直ぐに大好きをしてるのが伝わって来た。…でも、きっとがむしゃらにやっても思い通りにいかないことの方が多いと思う。でも結果を気にしすぎてどうせ無理と諦めたりなんかしないで。ステージに立てばもう経験何て関係なく、アイドルはアイドルでライトは平等に照らしてくれるから。観客はちゃんと見てる。ちゃんとやればちゃんと輝ける。」

A「…ありがとう御座います。それと、ごめんなさい。貴方達のこと自信過剰とか思って。」

愛蔵「…そんな風に思ってたのかよ？」

勇次郎「後輩の癖に生意気」

ビシってチョップされる

A「痛っ」

なんやかんやで打ち解けられたかな