五話 ページ6
鳳Aside
大丈夫だよね…。うん、大丈夫。私はいじめられてない。だから大丈夫。
午後の授業はぼーっとしていてちゃんとうけられなかった
「もうこんな時間!?早く帰らないと…」
時計を見ると既に５時をまわっており、早く帰らないとあの時みたいにまた･･･
「鳳さん」
「は、はい…」
話しかけてきたのは雨宮さんの隣の席に座っている女子生徒。名前は、、なんだったけ？
「え、えっと、、なにか用ですか、、？」
「あのね、お願いがあるの」
「お願い…ですか？」
「うん。私と席を変わってほしいの」
「え…？」
どういうこと？席を変われって…
「前歴転校生なんかの隣なんて怖くて学校に行く気にならないもの
それに教科書まで見せるなんて･･･」
「で、でも、、雨宮さんは凄く優しい人で…」
私なんかにも話しかけてくれた、前歴持ちとは思えないような優しい声で
「だから何？あんたもしかしてすこーしだけ優しくされたから庇ってんの？
どんだけ愛に飢えてんだよw」
「ち、ちがっ…」
「あんたの話なんて聞きたくないわ
それで、変わってくれるわよね？
あんたみたいな無能が役に立つにはこういうのしかないのよ
それじゃあ、席は変わるってことで」
…はっきり言って雨宮さんの隣は嫌じゃない
でも…私と悪い人以外の悪口を言われるのは嫌だ
「雨宮さんは悪い人じゃない…！
だから…」
「･･･うっさいわね･･･。
私に口答えすんな!!クズが!!」
ぶたれる…!!
私が目を瞑った瞬間あの人達の声がした
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作者名：いそ x他1人 | 作成日時：2022年4月23日 17時
