十七話 ページ18
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「ゲホッゲホッ」
あの後私は意識を失わないよう必死に耐えた
でも･･･
「酷い傷･･･
救急箱あったけ？」
･･･あ、たしか棚の中に･･･
あった!!
「･･･いろんなところに傷できてる･･･」
もう･･･ボロボロだよ...
今日は手当し終わったら寝ようかな
今部屋から出てもまたボロボロになるだけだし...
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「朝･･･か･･･」
こんなところよりも学校のほうがよっぽどいい
早く着替えて家を出よう
「･･･はは･･･体中傷だらけ･･･
･･･ううん、そんなことよりも早く家出ないと
また･･･」
私は部屋の外に誰もいないのを確認して素早く家を出る
「ふぅ･･･よかった
誰とも会わなかった･･･」
ご飯はもう･･･いいかな
それに･･･
考えるよりも早く学校に行こう
──────────
「はあ･･･」
体が痛くて集中出来ない･･･
すると急に教室がざわつき始めた
「おい、あれやばくね」
「え、、あれってバレー部の鈴井さん？」
「あれ飛び降りるんじゃね？」
飛び降りる？
目を凝らして窓の外を見てみると屋上に鈴井さんの姿があった
あれってもしかして･･･自 殺･･･？
私がボーっと屋上を見ているとクラスメイトたちが次々に教室を出ていく
私も行こうと思ったが鈴井さんはきっと人に見られたくないだろうな･･･と思い椅子に座ったままノートを取る
「自 殺･･･か･･･」
きっと飛び降りるしかないほど辛くて苦しいことがあったんだろうな...
私には自 殺するほどの勇気を持ち合わせていない
死ぬことも訴えることも出来ない･･･
私が生きてる意味って･･･
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作者名：いそ x他1人 | 作成日時：2022年4月23日 17時
