願わくば…【進撃の巨人】2

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A side




俺とミカサとハンジさんと部屋に戻ってきてから少しして、エルヴィン団長が使いに出した兵士が戻ってきた。


兵士の主張としては、俺が前もって仕掛けておいた罠に見事ハマってくれたようで、アニ(仮)とのデートの概要を全て伝えてくれた。



壁外調査があった時間のアリバイが証明され、アニの疑いは晴れた…筈だった。



「…A、少しばかり協力して欲しい事があるのだが…いいかな？」



ずっと黙って聞いていた団長は突如口を開き俺に問いかける。


『なんでしょう？』



「レオンハート憲兵兵の疑いは晴れた。だが、現状疑わしいのは彼女だけなんだ。
我々の作戦に…乗ってはくれないか？
違うのなら違うでそのまま我々は大人しく調査兵団凍結を受け入れよう。」






『…なっ…！』




なんだそれ…どういう賭けだよ…！？



ここまで証拠も用意して事前に用意したのに、疑いは晴れた筈なのに…！



原作の強制力がここに来て出てるってのか…？！



でも、ここで断ったりなんてしたら、今までの証拠も出来事も信用されなくなるだろう。



なんでまたこんなとこに突っ込んできたんだよ団長…。



「アニの疑いは晴れたんじゃ…！？」



「流石エルヴィン！やっぱり調査兵団は博打しかないよね！」



否定するエレンと、賛成するハンジさん。



アルミンも実際に目の前で見ているからか、アニが女型じゃないことに不満を抱いていたのだろう。


可能性が少しでもあるなら、と原作通りの作戦を実行することとなった。




「当日はよろしく頼むよ」



『…はい。分かりました。』







これで振り出しに戻った。


ここで疑いを晴らして平和に行けるのならそれで良かったが、…原作の流れ通り調査兵団に仕掛けられるのならこちらも戦う準備をしなければならない。




アニ1人だけには背負わせない。


絶対に…必ず。







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