願わくば…【進撃の巨人】2

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「それにしても…Aはようやくアニと付き合えたの？
デートしたんだよね？」



『は？付き合えてねぇよ？ナメてんの？
俺の片想いだって知ってんだろうが喧嘩売ってる？？』




「えっ口悪…」



アルミンがAの地雷を踏み抜き、Aが静かにキレてアルミンに攻撃的になる。


この光景は訓練兵時代もよく目にしたものだ。


それは俺とジャンが喧嘩するのと同じ頻度で。



普段は温厚なだけど、アニの事が絡むと性格が鋭くなるAは、色んなことに興味を持って無意識に発言するアルミンとは相性が少し悪かった。



そしてそれは今も健在。




「ご、ごめんデートしたって…そのネックレスだってお揃いでしょ…アニの方は赤色なんじゃないの？」



『あ？なんで知ってんだ覗き見か？
付き合ってなくたってデートはすんだよ。』



次々と地雷を踏むアルミンに怒るAを俺がどうどうと宥める。


これじゃいつもと立場が逆だな。



「アルミンはどうしてアニのネックレスが赤だって思ったの？」



「あ、それは、Aの持ってる青色のネックレスって、アニの瞳の色と同じだから、お揃いで買うならアニにはAの瞳の色を渡すんじゃないかなって。」




そしてそのアルミンの予想は合っていたのか、Aは1つ舌打ちを零した。




「ほう、堅苦しい話し方よりそっちの方が好感が持てるじゃないか」



『それはそれは、お気に召したようで何よりですリヴァイ兵士長。』



「あ、戻った」




戻った、と言うよりは俺らと上官とで正しい接し方に切り替えてるだけだ。


俺にはそんなに直ぐに切り替えることは出来ないし、ましてや尊敬してない人には従いたくもない。



あ、リヴァイ兵長が尊敬してないとかでは無い。断じて。




『…あぁ、そうだ。ミカサ、ちょっと2人で話せる？』



「えっ、私？」




Aとミカサ、2人で話すほどそんなに仲良かったか…？


Aはアニ一筋だから大丈夫だとして…ミカサがAの事どう思ってるか…。


いや、なんで俺こんなにモヤモヤしてんだ…？






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