願わくば…【進撃の巨人】2

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「ほう？」



『その日は一日中俺と一緒にいましたから。』




「それホントか！？」




Aの発言に、俺は身を乗り出すばかりの勢いでAに聞き返す。



もしそれが本当なら、女型の巨人はアニじゃない。



仲間が敵な訳が無いってことだ。




俺の興奮地味た行動をミカサが片手で制し、俺は椅子に正しく座り直した。



「嘘じゃねェだろうな？」



『ええ。
その日俺は非番で、休みが合わなかったのでアニが病欠という事にして出掛けたんです。

ウォールシーナからは出ていませんし、なんなら店の店員とかに聞けば証言してくれると思いますよ。

このネックレスもアニとお揃いで先日購入した物ですから。』




Aが兵服の襟の内から取り出したのは、シルバーに輝くチェーンに通された、綺麗な青い宝石がはめ込まれたネックレスだった。



そしてそのネックレスを見てるAの目は、物凄く優しくて、俺達が見てた、Aがアニを見る優しい目と同じだった。


それは、ミカサもアルミンも感じたようで、「嘘じゃないと思います。」と今でも疑っている兵長に言伝した。




エルヴィン団長はAの証言が正しいか、シーナで聞き込みをするため1人の兵士を呼び、Aが行った店全てを聞き出していた。



一先ず話は纏まり、上官たちの圧は消え、一息着いた。



「済まなかったね、尋問のようになってしまって。」



『いえ別に。
慣れていますので。』



「はぁ〜相変わらず憲兵は新兵にも不遜な態度なんだねぇ〜！
慣れてるってそゆことでしょ！？」



『ええまぁ。
よく上官の仕事押し付けられますしね。』




今まで黙っていたハンジさんが砕けた話し方でAに絡んでくれたお陰で、俺らもAと話しやすくなった。


正直、Aと話したいことが山ほどある。







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