・ ページ34
･
アニをベッドに寝かせたあと、俺は掃除用具を持ってトイレへ向かった。
キッチン、浴槽と来たら次に整えるべき場所はトイレだろう。
いや、一番最初にすべきだったかもしれない。
ただひたすら無心になってトイレを掃除し終え、掃除用具を直す倉庫へと向かった。
ついでにここも掃除してしまおうと、元々あったものや、俺が持ってきたものも含めて一旦全部出し、蛇口から繋げたホースを使って水洗いをする。
雑巾で拭いて乾かしてから荷物を戻し、流れた汗を袖口で拭いながら風呂場へ向かった。
途中アニの部屋を覗いたが、まだ寝ていたし、起きるには時間に余裕がある。
身体にベタりと張り付いた気持ち悪い汗を流してしまおうと、浴室へ足を踏み入れた。
昨日修理した浴室は綺麗に直ってあり、しっかりと適温のお湯を沸かすことが出来た。
湯船に浸かるつもりはなく、石鹸で髪と身体をササッと洗ってから浴室を出た。
前はドライヤーがあったから直ぐに乾かすことが出来たが、この世界にはそんなハイテクなもの存在しない。
道具と材料さえあれば作れなくは無いが、今は無理である。
下着とズボンだけ履き、タオルで髪を挟んで乾かしながらキッチンへ向かうと、そこにはアニが立っていた。
朝ごはんを作るためか、昨日部屋を掃除した時にでてきたのだろエプロンを付けてキッチンに立っていた。
エプロンをつけて……だ。
いや、好きな人のエプロン姿なんて誰でも見たいに決まってる。
は？可愛いかよ。
体の向きは変えず、首だけ捻って俺の方に振り返るアニは、ガチで天使に見えた。
括ってない下ろした髪も可愛すぎる。
「は、…アンタ何で上着てないの……。」
『…え？』
アニに声をかけられてハッとする。
たしかに今俺は上半身裸の状態。
…普通にこれセクハラでは？？、
見たくもない男の裸無理に見せつけられるなんて…なんて恐怖体験…！
『わるぃ、すぐ着る。』
俺は駆け足気味に寝室へ向かい、上の服をきた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
く - く (3月20日 20時) (
レス) id: 568dfd9108 (このIDを非表示/違反報告)
もっちりパンダ(プロフ) - 更新ありがとうございます😊 楽しみに待ってます! 頑張ってください。 (2月4日 23時) (レス) @page21 id: 55730a40a9 (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - なんというか！もう，最高です♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ 次は夢主くんの無双劇か，夢主くんの巨人化かな？って思ったりしてて，めっちゃワクワクしてます！ 次の投稿も頑張ってください！ (1月28日 14時) (レス) @page18 id: 67da7e264d (このIDを非表示/違反報告)
ら(プロフ) - 更新ありがとうござます😭🌟最後、わー！！！って声が出ました笑笑続き楽しみすぎます頑張ってください⸜🙌🏻⸝ (1月27日 21時) (レス) @page17 id: 380a0df348 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わ〜！！更新ありがとうございます！！アニー！！！これからどうなるのか凄く楽しみです✨男主の無双始まるのかな！？ワクワクしてます😳💗 (1月26日 16時) (レス) @page18 id: 27f29b5b0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨雫
| 作成日時：2023年11月25日 12時
