願わくば…【進撃の巨人】2

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「話してよアニ！僕らはまだ話し合う事が…」

「もういい…これ以上聞いてられない


もう一度ズタズタに削いでやる…女型の巨人！！

A！そこどいて！」



ミカサがローブを脱ぎ捨て、アニに向かってブレードを構える。


俺はミカサの声を聞いてなお一層アニを守るため1歩前に出てアニを守る体制に入った。


物凄い殺気が込められたミカサの視線を受けて、俺は1歩後ずさりしそうになったが、それより先に後ろからアニの笑い声が聞こえた。


「…ッはは、ぁははははは！
ふふっ、あっはは…！」



この状況でいきなり笑い出すアニは、アルミンたちの目からすれば不気味に見えたのだろう。


大きく見開いた目に冷や汗が凄い。



でも俺には…抑えることも無く鳳蘭に笑うアニは、画面越しに見るより破壊的で官能的に美しかった。


少し赤くなった頬、少し反らせてしなった身体、本当に楽しそうな笑い声、そのどれもが俺の目を離させなかった。



こんなシリアスで、これから残酷な戦いになるって時なのに、俺はそのアニの姿を見て…心底興奮してしまった。



そしてそれと同時に、そのアニの感情は俺ではなくてアルミンへ向けられている物だと理解した瞬間、内側から憎悪と殺意が湧き出てきて、どうしようもなくアルミンを殺してしまいたくなった。



「アルミン、私がアンタにとって良い人で良かったね。
ひとまずアンタは賭けに勝った。

でも、私が賭けたのは…ここからだから！」

ドンッ






『…えっ？』




「！？」





俺の視界に映るのは、笑顔のアニが指を噛む瞬間で、俺の身体は、重力を感じながら階段下へと落ちていっていた。




ミカサとエレンの俺を心配する声。




最後に聞こえたのは、アニの「ごめんねA」と言う言葉とアルミンが信煙弾を発砲した音だった。











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