ちょっと変わったマネージャー【ブルーロック】2

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出て行かなくてもいい、と3人の総意でAはトレーニングを続けることにした。


4人並んでトレーニングマシーンに乗り、皆同じ速度で始める。

流石に12km／hはキツイので6km／hから。


話す余裕がある程度である。


乙夜「さっきイヤホンしてたの、何聞いてたの？音楽？」


『いえ、ドイツ語とスペイン語のリスニングです。』


雪宮「え“…もしかして同時進行？」


『はい。左右で1つずつ』


烏「やば…え、聞き取れんの？」


『そうですね、最近ようやく理解出来始めました。
まだまだ日常会話が出来るほどでは無いですけど。』


乙夜「いや、それでも凄いよ？」


烏「ほんま頭良くて運動出来るとか卑怯ちゃう？

他に何喋れんの？」


『英語…と、あとはポルトガル語、フランス語、中国語、韓国語は話せます。

スペイン語、ドイツ語、イタリア語は今勉強中です。』


Aが指を折り曲げながらそう言うと、3人は驚きの顔…いや、人間じゃないものを見る顔をした。


なんやこいつ…と、顔に書いてある。






しばらく会話をしながら走って、Aが一足先に脱落した。


とは言ってもアスリートスポーツ選手でも無い女性にしてはかなりスゴイ方である。


まだ走っている3人と会話を続けながらAは水分補給をして汗を拭う。


この際だから聞きたいことは聞いてしまおう、と烏は口を開いた。


烏「マネはスポーツとかいつからやり始めたん？」


『ここに来てからです。まだ１ヶ月経ってないですよ。』


烏「ちゃう、…え、クラブとかやってへんかったん？」


乙夜「文芸部？」


『部活も、学校の授業の体育も、体育祭も何もやった事ないです。

本当に、ここに来てから初めて走ることと歩くこと以外をしました。』



雪宮「……それは、何か家庭の事情とか？」



『…そんな重要な事でもないですよ』






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