69 ページ19
･
隠し撮りというか、監視カメラの映像のスクショだが。
Aはタブレットを操作して画面を開け、冴に見せる。
絵心さんにバレたら怒られるから内緒ね、と小声で言いながら。
冴「……ｯｽｩｰｰｰ…可愛い…」
画像は、上半身裸の姿の凛が手を揃えて上へ上げ、瞑想しているところだ。
見えている腹筋や体格からしてどちらかと言えば可愛いではなくかっこいいの部類ではないかと思うのだが、
兄にとってはいつまで経っても弟は可愛いものなのだろう。
深呼吸してから絞り出すように呟いたその姿は、まるでさながら
冴「写真送れ、スマホ出せ」
『あ、スマホ無い。』
冴「はぁ？」
『持ってへんからここ出てからバイトして稼いでから買おうと思ってんねん。』
冴「持ってないとか…ババアかよ」
『失礼な』
冴は少し考えた素振りをしてから1人納得したように頷き、立ち上がった。
帰んの？とAが聞けば、冴は歩きながらあぁ、と返事した。
ポッケに手を入れ、出口へ向かう冴の後ろにAは駆け足で追いかけ、ロックされた自動ドアを開ける。
帰っていく冴をAは見送った。
『(また来るって言ってたな…)』
･
次の日
冴「これやる」
『なんでおんねん、』
洗濯物をして掃除をしていれば、また絵心からの呼び出し。
正面入口へ向かえば昨日と同じ様子の糸師冴。
手に握られたスマホはAへと差し出された。
『は？スマホ？』
冴「持ってないって言っただろ。買ってきた。」
『いや…いやいやぶっ飛びすぎちゃうか？
だれがほぼ初対面のやつにスマホ買い与えんねん』
冴「いいから。それ使え。もうLI〇E登録してるから、」
『行動が早い…』
冴「凛の写真送れよ」
『えッ。ええ…ちょっ…』
冴はAの胸にスマホを押付けるだけ押し付けて、帰って行った。
Aは始終困惑し続けたが、念願のスマホに少し嬉しくも思った。
金は…と思ったが、今は手持ちがない。
絵心にバレない程度で凛の写真を送ることを条件にこの取引は終わった。
『(…ブラコン)』
Aが開いたLI〇Eの冴のアイコンは、凛の下まつげだった。
･
やっと虹さんのリク消化できた…！
遅くなってごめんなちゃい…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もこ(プロフ) - 五月雨雫さん» ありがとうございます！ (7月15日 19時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - もこさん» おけおけ頑張ってリク消費します！！ (7月15日 19時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - リクエストで夢主が歌ってるのをキャラ達が見てその後夢主と、キャラで歌うとこが見たいです！恋愛曲（ワライカタ、ミライチズなど）病み系の曲（あとのまつり、偽物人間40号など）を歌ってほしいです！ (7月15日 11時) (レス) @page45 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - 結葉さん» 結葉ちゃんありがとう〜(´▽｀) (7月14日 21時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - この作品大好きです〜!千切と凪以外とのラキスケがみたいです!てか夢主ちゃんサラッと帝襟さんの下着暴露してて草(笑) (7月14日 19時) (レス) @page43 id: c046a985c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨雫
| 作成日時：2023年5月4日 13時
