10 ページ10
・
帝襟「絵心さん。どうして彼女をマネージャーとしてスカウトしたんですか?」
食堂から洗濯物を干している動作にかけて一連の流れを絵心はカメラを通してモニターで見ていた。
絵心の半歩後ろでタブレットを持った帝襟アンリが心の疑問を素直に口に出す。
帝襟の事前調査では、Aはマネージャー経験はおろか、サッカーに関わったことすらなかった。
のにもかかわらず、絵心はAを見つけてスカウトした。
帝襟は絵心の言う通りにAを探してこのブルーロックへ連れてきただけ。
絵心の部屋に通して数分話した後、出てきたAはもう、ここで雇われると決まったのだ。
「絵心さんの考える事はよく分からないし…」と、理由を聞いていなかったが、1度気になってしまったらスッキリさせずにはいられなかった。
絵心「最初はただ頭のいい奴が欲しかったんだがな、Aちゃんは想像以上に素晴らしい逸材だ。」
帝襟「確か…全国模試1位、でしたっけ?」
事前調査で調べた資料には、Aの経歴なるものが乗っていた。
中学一年生の時から受けている全国模試、常に1位を取っている、とんでもない頭脳を持った女子高生なのだ。
帝襟「でも絵心さん、彼女を選んだ理由ってそれだけですか?」
絵心「まぁ最初はそのつもりだったんだがな、
Aちゃんの凄さは圧倒的な学習能力、記憶力、暗記力、適応力だ。」
絵心の言葉に帝襟は首を傾げた。
絵心「俺は1か月前、Aちゃんにブルーロック参加者のリストを渡して3日以内に名前と顔を一致させろと言った。」
帝襟「えっ、3日で300人全員ですか?しかも資料のみ??」
絵心「あぁ。まぁ4日、5日くらいで妥当だとは思ってた。
だがAちゃんはたった2日で顔と名前だけでなく身長体重、得意不得意のプレーまで頭に叩き込んできた。」
帝襟「…え??」
・
861人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時