36 ページ36
・
マッサージを終えたAと千切達は一旦別れ、選手はシャワーを浴びてロッカールームへと向かった。
Aはフィールドを掃除してから医務室へと戻り、各棟の洗濯物を洗濯してから試合データをパソコンに打ち込んだ。
選手同様に動いたAは汗を拭い、医務室の奥についている個別のシャワールームで汗を流してスウェットに着替えた。
因みに浴槽は着いていないので、湯船に漬かりたい時は深夜選手が眠った後どこかの棟の大浴場を使う。
長袖のAサイズのスウェットに同じ生地の短パンを履いて救急セットを持って医務室を出た。
割と近い大食堂からは何か揉めているような声が聞こえそちらに向かう事にした。
潔「チームZ 潔 世一 お前らに勝つ人間だ!」
潔を筆頭に久遠以外のチームZの面々が凪、御影、剣城と対立していた。
宣戦布告をする潔に対し、嫌悪感をむき出しにしてヤクザかのようにガンを飛ばす御影玲王。
その背中には凪が眠そうにおぶさっていた。
『ここにいたんですか久遠さん。
手当してないのに逃げ出さないでください。』
殺伐とした空気の中、気にすることなく潔達と御影達の間を突っ切るA。
見事なKYっぷりである。
久遠「A……さん。」
御影「A!」
こんばんは、と御影に返事をし、立っている久遠をそこら辺にある椅子の1つに無理矢理座らせる。
救急セットから消毒液とガーゼを出して傷口を消毒し始めた。
凪「ねぇA。
明日の試合、見に来る?」
『明日ですか?…そうですね、他の棟の試合の後で良ければ向かいますよ。』
凪「だって、良かったね玲王」
御影「えっ、は、俺は別に…」
Aは御影を振り返りしゃがんだ状態から見上げる。
上目遣いのAの表情は、御影の「別に見に来て欲しい訳じゃない…」という言葉を飲み込ませた。
・
861人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時