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國神「わりぃ、A。すぐに止めに入れなくて。
首、大丈夫か?」
『大丈夫です、自分の身くらいは守れますよ。』
Aは國神と会話しながら千切の前に歩いた。
そして千切を地面に力ずくで座らせ、靴を脱がせ始めた。
無理矢理。
どこかで見た記憶である。
千切「なっ、な、なに?!」
無言で男の追い剥ぎをする姿…そう、初日に潔の上スーツを剥いだ時のようだった。
またしても言葉が足りない。
ゴールの興奮が覚めた千切はAの強引さに少し引いた。
『千切さん全力で走ったのは1年ぶりですよね。
満足な準備運動もせず突っ走るなんて馬鹿なんですか?
また足壊しますよ。
事実今ちょっと吊った感じしてますよね。』
千切「っす……」
「靴を脱げ、はい以外はねぇぞコラ…」そう言うかのような圧を掛けながらAは口を動かしながら千切の靴と靴下をぬがしてスーツを膝まで折り上げた。
そしてその光景をボーッと見ている國神、蜂楽、潔の3人。
潔「俺ん時もあんな感じだったん?」
國神「あー…うん。まぁ」
わがままお嬢が型なしなこと。
自分主義を貫けない程のA。
でもまぁ怪我やマッサージやらなんやらに関してはAに逆らうことは出来ないであろう。
Aは痛がる千切を横目に足の裏からアキレス腱、ふくらはぎにかけて順々にマッサージして行った。
潔「あっ、そういやAさん、ありがとな。
Aさんの言う通り引き分けで終われたのは俺らが恵まれてたからだった。」
『……いえ。別に。
それより千切さん、その背徳感ある声出すのやめて貰ってもいいですか?』
千切「んぇ、」
痛みを我慢する声が、人によっては事を致す時の声に聞こえる人もいるらしい。
千切の容姿と、今のAの体勢からはそのシチュは容易に想像できた。
千切「んっ、ぁ、あ…」
蜂楽「何かいけないものを見てるみたい…。」
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五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時