29 ページ29
・
“絵心「あ、Aちゃんさ、今からちょい時間ある?」“
いつも通りの朝、各棟の洗濯と部屋の掃除を終わらせたAの耳に入ってきたのは、インカムを通した絵心の声。
“『大丈夫ですよ。どうしました?』“
“絵心「んーとね、ちょっと直に見に行って欲しい試合があるんだよ。
ファウルとかあったとしたりしても、こっちからは口出さないから、その場でAちゃん指揮取ってくれない?」“
分かりました、とどこの棟かも聞かずAは了承した。
全試合の予定が頭に入っているからだ。
直近だとZチームvsWチームでの試合がある。
Aは愛用のバインダーとタブレット、救急セットとホイッスルを持ってその棟へ向かった。
・
蜂楽「あー!Aちゃん!」
試合開始の10分前、Aがフィールドに足を踏み入れれば、目敏い蜂楽が1番最初にAに気付いて駆け寄ってくる。
大きな声を出した事で、その場にいる全員が振り返った。
蜂楽「どうしたのどうしたの?もしかして試合見に来たの!?」
『はい。絵心さんからの指示です。』
蜂楽「そーなの!?まぁなんでもいいや!俺のドリブル見ててね!!」
蜂楽はいつも通りのテンションでAに抱き着きながら話始める。
少しいつもと違う事があるとしたら、今までより優しく正面から抱き締めている事だろう。
『……どうかしましたか?』
その様子にすぐに気づいたAは蜂楽の頭を撫でながら顔色を伺う。
蜂楽もそんなAの行動に驚き照れながらも嬉しそうに顔を緩めた。
蜂楽「緊張してんのかな、ここで負けたら……俺ら、終わりだから」
潔「……蜂楽」
近くにいる潔達も会話を聞いていたので、そんな普段と違って沈んでいる様子の蜂楽に潔は声を掛ける。
・
861人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時