15 ページ15
･
昼の洗濯物を畳んで各部屋に運び、それと入れ替わりに、昼に使ったスーツを回収する。
大体はこの時間帯お風呂に入っているか夕食を食べているかで、部屋に残っている人は数名だった。
どこかの一室、ウィーンと扉が開いてAが部屋に足を踏み入れるのと同時に、誰かとぶつかり、よろめく。
転けはしなかったものの、腕に抱えていた洗濯物が落ちて散らばってしまった。
「ごめん、ごめん。大丈夫？」
『いえ、私は……』
サッとしゃがんで、Aと共に散らばった洗濯物を畳みながら拾い集めるのは、左サイドに三つ編みの特徴がある、黒名蘭世だった。
黒名「ん。これで全部？」
『はい、ありがとうございます。
回収する洗濯物ありますか？』
畳み終わった洗濯物を各ロッカーに直していき、そこら辺に散らばったスーツ達を集める。
ブルーロックには2つの人種がある。
1つは、Aに対し、「女のくせになんでここにいるんだよ。どうせ男漁りにでも来てんだろ、くそが。」と思うタイプ。
そして２つ目は、「女の子一人で大変だから手伝わないと」と思う心優しいタイプ。
黒名は後者であった。
なにかしら、重たいものを運んでいたりしたら、率先して声をかけてくれたりするタイプである。
朝の忙しい時、洗濯物を干すのを少し手伝ってくれたりした。
今もさりげなく洗濯カゴを運んでくれたりしてくれている。
故にAの黒名に対する好感度は結構高かった。、
そしてそれに、黒名も気付いている。
黒名はあまり表情に出さないが、オーラが、周りに飛んでいる花を表して隠していなかった。
帝襟「あそこの2人、なんだか和みますね」
絵心「……姉弟見たいだね」
絵心の部屋を掃除しながら、モニターに目を移した帝襟は、そうふと零した。
そして無視されるかと思いきや、絵心もその言葉に反応したのだ。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 861人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽｀)カイザーもそのうち出すからね！ (1月8日 13時) (
レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ！！です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…？(´･ω･`)？ (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*･ﾟ(*º∀º*).ﾟ･*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨雫
| 作成日時：2023年4月7日 21時
