12 ページ12
・
“絵心「Aちゃん洗濯お疲れ〜」“
Aの耳にはめているインカムから絵心の声がする。
歩いていた足を止めてポケットに入れていたインカムと繋がっているボタンを押して『お疲れ様です』と返した。
“絵心「試合のデータそっちのタブレットに飛ばしたから、時間ある時見やすく整理しといてくれない??」“
“『分かりました。』“
“絵心「お願いねー」“
Aは会話が途切れたのを確認した後、方向転換して医務室の方へと向かった。
各5号棟につき1部屋ある医務室。
その準備室、裏部屋のようなものがAの自室のようになっている。
基本Aは5号棟のどこかの医務室に居て、そこで生活している。
怪我した選手などがいれば、配布してもらったタブレットからわかる仕組みで、マッサージなどもタブレットを通してわかる仕組みである。
医務室にある机に向かってタブレットを開き、パソコンに繋いで各試合のデータを広げた。
それから数時間。
医務室の扉がウィーンと自動で開き、選手のひとりが入ってくる。
Aはパソコンから顔を上げてその人物を見た。
乙夜「ちゅーす」
『乙夜さん。どうかなさいました?』
乙夜「お、Aちゃん居た。」
軽い調子で入ってきた乙夜は、鼻あたりを抑えている。
Aは立ち上がって傍により、手を退けてもらった。
『赤くなってますね。』
乙夜「鼻血は出てないと思うんだよね」
Aは保冷剤を冷凍庫から取り出し、キッチンペーパーで軽く巻いて乙夜の鼻上に当てる。
乙夜「おっ、Aちゃんが冷やしてくれんの?」
『まぁ今は暇ですしね。』
乙夜「お家デート見たいだね。ねぇ、ココから出たら普通のデートしない?」
『その熱意サッカーに向けたらどうです?』
乙夜は初対面でAに会った時からずっとこの調子だ。
女好きの乙夜にとって男どもしかいないこの空間に一人現れたAに対し、興味を抱かない訳がなかった。
・
861人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時