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違う、違う……そう口にして、自分の本当の気持ちを確かめようと何度も何度も頭の中で繰り返す。
殺せんせーは私に、無個性でも立派なヒーローになれると言ってくれた。
ヒーローも、前ほど嫌ってはいない……！
私も、殺せんせーやイリーナ先生や烏間先生、E組のみんなのおかげで無個性である自分の事も好きになれた。
個性が欲しいだなんて思ってない……！
大切な皆がいるこの世界が滅んで欲しいなんて思ってない……！
なのに、私の口から出る言葉は変わらず、人やヒーローやこの世界自体に対する負の感情ばかり。
思っていない、と思いながらも、この掛けられた個性が偽物だとは思わなかった。
でも、そう思っていた事は信じたくなかった。
そして、心のどこかで私自身がそう思っていた事を理解した時、オールフォーワンは満足そうな声色で、忌々しい柳沢の名前を呼んだ。
私が抵抗しないと分かったのだろう。
自分の気持ちに脳がキャパオーバーしたのか、声が遠く聞こえて、瞼が下がり始める。
オールフォーワンはその間際柳沢に何か指示をしたのか、柳沢の喜ぶ声が聞こえたような気がした。
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目が覚めれば先程までいた場所とは違う、白一色で基調された実験室のような医療室の様な部屋だった。
着ていた服は脱がされ、棺桶のような形の壁台に貼り付けにされている事を理解した私は、部屋に誰も居ないうちに逃げ出そうとした。
でも、気絶する前のあの感情を思い出して、動きを止めてしまった。
もし逃げて…逃げた先でヒーローに保護されたとして、今まで必要最低限しか信じれなかったヒーローを信じることが出来るの？
私の“心“はヒーローに嫌悪感と憎悪を抱いていた。
直ぐに助けに来なかったことを恨んでしまうかもしれない。
なんの罪も無い人間の事にさえ、殺意が向いてしまったら……。
そう思ったら、逃げ出す理由が分からなくなった。
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くろ(プロフ) - ちょ、、神展開すぎん！？！？え、推しであるカルマくるの？？え？？？ぜひ無意識イチャイチャしていずくたちにダメージを！！そして、カルマと付き合う展開を！！お願いしやす！(なんでお願いハイキューやねん) (2月18日 7時) (
レス) @page45 id: 064181918f (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました！更新頑張ってください！ (2月7日 20時) (レス) @page38 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 初見です！一気に読み進めてしまいました､面白かったです！続きが気になる！ (1月15日 10時) (レス) @page31 id: 0a79996966 (このIDを非表示/違反報告)
黒メガネ - 夢主の中学生編がついに畫かれるなんて、夢みたいです。この作品も中学生編もとても楽しみです！ (1月15日 5時) (レス) @page28 id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)
猫🐈 - 別の小説として中学校時代みたいです！ (12月10日 21時) (レス) @page28 id: dd8ea956da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨雫
| 作成日時：2023年3月24日 18時
