お兄ちゃんは絶対私が守る。

治してあげる。 ページ6

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『あ、そうだ包帯ちょっと外してよ。』



私がそう言うと恵くんは不審な目をしながらも包帯を外してくれる。


少し恵くんに屈んで貰ってから私も近付き、恵くんの肩に手を乗せてそっと額に口をつけた。



伏黒「！？」



驚いた恵くんは咄嗟に額を抑え、私から２、３歩距離をとった。


まぁ当然だと思いながらキスをした額を見れば、パックリいっていた傷口がスっと綺麗に治っていく。


持っていた手鏡を恵くんに渡して傷口があった所を見せれば、再び驚いたようにこっちを見た。


伏黒「反転術式か？」


『違うよ。そんな高度のものじゃない。』



反転術式なんて凄い術式私は持ってない。


ただちょっと切り傷や擦り傷を治せるだけ。


表面しか治せない。


骨折や壊れた内蔵などは戻せはしない。


毒も解毒出来ないし、そもそも術式じゃない体質だからあまり役に立ったこともない。


でも、ちょっとでもお兄ちゃんの…お兄ちゃんの友達の役に立つならこれもあって良かったかなって。


傷口にキスしないといけないのはちょっと衛生面上アレだけど。





この体質の話をしながら、私の家へ向かう岐路を辿った。


ちゃんと家の前まで送ってくれた恵くんは紳士だと思う。



お兄ちゃんの友達には相応しいね！！(何様)














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そしてあっという間に東京、都立呪術高等専門学校。


必要最低限の荷物を持ってだだっ広い校内の中を歩く。


その間、宿儺が出てきたり呪霊や術師や呪いの王の説明をしたりと色々あった。



悠仁「そいやAは知ってたん？呪霊とか。普通に来てるけど。」


私が五条先生を相手にしたあの時お兄ちゃん気絶してたもんな。



呪力使ってるとこ見てないし、呪霊が見えるなんて今まで1度も言わなかったしね。









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