学生 ページ27
･
任務も終わり、伊地知さんの待つ森の麓まで降りてきて、平坦な道を歩く。
木々の影が無くなり、日光がありありと当たり、私達を光が照らす。
その時にようやく見えたのが健人さんの顔についてある小さい切り傷。
影で気づかなかった。
と言うか怪我をしてる素振りなんてしてなかったし、危ないところも無かったと思う。
『健人さん、頬に傷が…。』
七海「？……本当ですね。いつ付いたんでしょう…？」
健人さんも気付かなかった…？
『あ、もしかして私の術式…！』
呪霊に攻撃する時健人さんと私の背中を風邪で押しながら同時に風で剣を作ったり、
術式使ったりって同時進行してたから呪力がぶれて少し鋭い風が頬に掠ったのかもしれない。
『ごめんなさい！今度から呪力操作も特訓します…！』
七海「痛くないですしこんなかすり傷気にしないでください。」
『…はい。』
まぁ、呪術師やってれば傷なんて当たり前か。
けどまぁ私のせいで傷つけちゃってんのは変わらないし。
伊地知さんの車の中で、健人さんの頬に着い血をハンカチで拭き取り、ポーチから絆創膏を取り出して貼り付ける。
七海「…ありがとうございます。」
『いえいえ！ちょっとダサいですけど…。』
伊地知「七海さんが傷を作るの珍しいですね。」
『あ、私の呪力操作ミスです！でもおかげで課題がゴロゴロ見つかりました！』
伊地知「そうですか、いい事ですね。学生のうちはミスするのもですしどんどん挑戦していってくださいね！」
七海「学生時代の五条さん達よりかは遥かにマシなミスですよ。」
伊地知「あ、はは。そうですね…。」
その2人の呆れた顔に興味を持った私は食い気味に五条先生の学生時代の事を聞いた。
意外にもスラリと教えてくれて、なんなら健人さんの顔はさっきよりもイキイキしてるように見えた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クローバー - 続き、気になってます！ (2022年9月10日 20時) (
レス) @page34 id: 7d91e777e9 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 超面白いです‼ 話も1話1話面白くて。尊敬します！(o・ω・o)頑張ってください👍 あとオチは伏黒くんが良いです！ ですが五月雨雫さんが決めてください！ 更新頑張ってください✨ (2022年7月29日 18時) (レス) id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年3月22日 6時) (レス) @page27 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五月雨雫さん初めまして、この小説は五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2022年1月1日 22時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ガラシャ(プロフ) - 面白かったです 更新頑張って下さい！ (2021年12月27日 0時) (レス) @page5 id: 195258dcbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨雫
| 作成日時：2021年12月26日 20時
