お兄ちゃんは絶対私が守る。

Prologue ページ1

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五条が悠仁の額に指を打ち付け気絶させ、腕に抱える。




伏黒が死なせたくないといい、五条が親指を立て、了承。




悠仁を、肩に担いだ。





その時




ドゴッ





地面が揺れ、校舎が少し崩れ、五条が少しばかり体制を崩す。





筋肉質で体重のある悠仁を持っている為、バランスを崩した所を狙ったのか、何かの気配が五条の足を掠った。





五条「…何？」



『……して』




体制を建て直した五条が後ろを見れば1人の女の子が両手に呪力を纏い、攻撃を仕掛けてきた。



『…お兄ちゃんを返して！！！』




さらに足場を崩し、腹に呪力を打ち込み、悠仁だけをかっさらって距離をとる。




悠仁を抱えていたし、咄嗟のことで無限を纏っていなかった五条は驚いたように笑った。





五条「君面白『お兄ちゃんに何をした！！！』


近づく五条の声を遮り、腕に悠仁を抱えて守る体制で威嚇しながら聞く少女。



五条「何もしてないよー、ただ少し気絶させただけだ。」



気絶させているのは何もしていないとは言わない。



五条は両手を軽く上げ、攻撃する意思がないように見せる。



それでも少女は俄然威嚇状態。


来ている大きめのパーカーを脱ぎ、悠仁に着せる間も、警戒は怠らない。



五条「君は妹？」


『…なら何不審者』



五条「君、呪力操れるよね。呪術師？」



『そんな気色悪いものになんかなった覚えはない！』



伏黒「気色悪い…」



気色悪いと言われて少しダメージを受けている伏黒。


未だ手に抱えている喜久福が潰れたのがわかった。



五条「ん〜。呪物って分かる？」


『知らん。』


五条「まぁ、色々あってそれを君のお兄さんが食べちゃったんだよね。」


『は？』


伏黒「はぁ…」



そんな説明で一般人が理解出来るわけが無い。


少女は考える素振りもせず睨み続ける。



五条「それでお兄ちゃん死刑だから渡してくれるかな？」



『確かになんか別のもん混ざってるけど、死刑なんて言われてはいそうですかなんて渡すわけないでしょうジジイ！！！』



五条「ジジっ…」
伏黒「ふっ…」


ジジイと言われたことに意外と傷つく五条とそれに対して少し笑う伏黒。



少女はたしかに混ざってる。そう言った。


普通そんなこと分かるわけないのに。




五条「ん〜もうめんどいや。ごめんね、話はまた後で。」


『は？何、っ…』



五条は瞬時に少女の前に移動して、悠仁と同様に気絶させた。







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