story7 ページ8
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夜とはいえ、表通りは店が並び、明るい。
2人揃って通りへ出れば影で見えずらかったAの顔がセルの視界にありありと映る。
セル「…っ。」
『ん？どったの？』
セル「なんでもない。」
簡単に言えばAの顔はセルの好みだったのだ。
男が好きと言うわけでは無かったが、Aの中性的な顔立ち、長い綺麗な髪などはセルの好みに入っていた。
勿論Aがアベルから聞いた情報でセルの好みを研究して似せてきたのだが。
Aはそんなセルの反応を見て、脈アリなのを確かめた。
セル「さっさと案内しろ。」
『はいはぁい！ねね、君は好きなものないの？甘いもの好きなのは君？それともお使い？』
セル「五月蝿い。お前は喋ってないと死ぬのか？」
『お前じゃなくてAって呼んでよ。』
セル「減らず口ばかりだな。」
『酷いなぁ〜。っと、あそこあそこ。あの店のバームクーヘン美味しいんだよ。お気に召すかはわかんないけど。』
セル「バームクーヘン…か。」
そもそもパシってきた四男は甘いものが食べたいと言うだけで、何を所望なのかは言っていなかった。
それならなんでもいいのでは、と思うが相手はあの四男だ。
あれでもないこれでもないと、間違えたものを買えばすぐに剣が飛んでくるであろう。
つまり…
セル「(バームクーヘンでいいのか？？そもそも…バームクーヘンとはなんだ)」
普段必要最低限の食事しか取らないセルにとっては甘味や飲酒など生きていく上で確実に必要なもの以外は口にしたことが無かったのだ。
故に甘いものと言えどどれくらい甘いのかは分からず、これを買って帰ってもいいのか迷っていた。
そしてそれを見逃すAではない。
『もしかして食ったことねぇの？』
セル「な、何故…。」
『顔に書いてんよ。ね、お姉さんこれ味見とかって出来ない？』
「出来ますよ。1切れでよろしいですか？」
『うん！ありがと〜』
カウンターの店員さんに話し掛けて味見をさせてくださいなんて、普通の店では出来ないであろう。
否、Aの顔と人当たりがあるから成し得ることなのだ。
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ekakisitemasu(プロフ) - リアルで変な声出ました！この作品めちゃ好きなので更新全裸待機で待ってます！！ (3月3日 4時) (
レス) @page30 id: f86c3e7e4e (このIDを非表示/違反報告)
レオ @スランプ気味(プロフ) - セル・ウォー好きで見始めたんですけど、最高です！セルめっちゃ可愛いし、この作品大好きです！ (3月3日 0時) (レス) @page30 id: 2e9985dbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まぬぬ - セルウォー好きなので助かります！感謝！ (2月23日 11時) (レス) @page22 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
acchiyellow5(プロフ) - 続き期待してます！！ (2月19日 1時) (レス) @page17 id: c2b701371f (このIDを非表示/違反報告)
syaze(プロフ) - 夢主の性格、設定全てがぶっ刺さりました好きです 続きを楽しみにしてます〜！ (2月13日 0時) (レス) id: da3377668f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨雫
| 作成日時：2024年2月12日 22時
