story 48 ページ49
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⚠暴力表現あり
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デリザスタ「セル坊があんなに駒に懇親的になるなんてなぁ?」
セル「こ……ま……?」
デリザスタ「あ?違ぇの?何、まさか情が湧いてんじゃねぇよな?」
セル「い、いえ……決してそのような、ことは……」
ありません、その言葉がセルからは出てこなかった。
そもそも、先にいい駒を見つけた為、そこへ向かっていたと言えば良かったのだが、セルにはその言い訳が思いつかなかったのだ。
Aのことをもう既に駒だとは思っておらず、ただ友人として、…好きな人として接している事を隠そうとしてしまった。
それがさらにデリザスタに疑念を抱かせるきっかけとなってしまったのだ。
セルの曖昧な答えにイラついたのか、土下座しているセルの身体を思いっきり蹴り上げて壁に叩きつける。
セル「ぐっ……!!」
デリザスタ「なぁセル坊……嘘つくな、つったよな?」
床に倒れ込むセルの前髪を掴んで持ち上げ、顔が良く見えるようにするデリザスタ。
痛む腹を押さえるセルを次々と容赦なく痛めつけた。
セル「申し訳……ございません…。」
デリザスタ「んで?アイツとどんな関係なんだよ」
セル「アイツ……?」
デリザスタ「セル坊が頻繁に出入りしてる家に住んでる男の事だよ。知らねぇとでも?」
セルが普段Aの家へ行く時や、Aと遊ぶ時など、マゴル城から出る時は最大限周りの気配に気を配って向かっていた。
追跡魔法などかけられていないかも入念に確認していた。
にも関わらず、デリザスタはセルがどこへ行っていたを知っているようであった。
場所も、Aの容姿も知られているのなら、これ以上誤魔化しようがないだろう。
今更ただの駒だなんていっても通じない。
どう答えようか口を開くのを躊躇っていれば、部屋のドア近くから1人の声がした。
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ekakisitemasu(プロフ) - リアルで変な声出ました!この作品めちゃ好きなので更新全裸待機で待ってます!! (3月3日 4時) (レス) @page30 id: f86c3e7e4e (このIDを非表示/違反報告)
レオ @スランプ気味(プロフ) - セル・ウォー好きで見始めたんですけど、最高です!セルめっちゃ可愛いし、この作品大好きです! (3月3日 0時) (レス) @page30 id: 2e9985dbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まぬぬ - セルウォー好きなので助かります!感謝! (2月23日 11時) (レス) @page22 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
acchiyellow5(プロフ) - 続き期待してます!! (2月19日 1時) (レス) @page17 id: c2b701371f (このIDを非表示/違反報告)
syaze(プロフ) - 夢主の性格、設定全てがぶっ刺さりました好きです 続きを楽しみにしてます〜! (2月13日 0時) (レス) id: da3377668f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2024年2月12日 22時