story42 ページ43
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セル side
Aの事が好きなのだと自覚した。
俺の気持ちがバレていた、とは思えないが、Aの家で、Aの魔力が満ちた密室な家の中。
何があっても不思議じゃないという事を忘れていた。
気づいたら俺はさっきまで座っていたソファを背に押し倒されていた。
セル「は？」
『俺さぁ、出会った時から言ってるじゃん。セル君の事が好きだ、って。』
押し倒すAの顔は、天井のライトの逆光で影になっていて見えない。
それが余計に心の不安感を煽った。
『警戒心、足りなさすぎるよ。』
その言葉には、いつものような”僕”に囁く甘い言葉とは全く違った、”俺”に直接伝えかけるような、真剣さを帯びた言葉だった。
セル「意味がわからん。警戒心だって人並みにあ………＿＿＿＿ん…！？」
俺の言葉を遮りながらAは僕に顔を近づける。
そしてそのまま止まることなく唇同士が重なり合った。
気が付くと両腕は魔法で固定されて上へ縫いとめられており、自分の杖も離れた机の上に置かれていた。
Aを押し返すことも出来ず、息が吸えないこの状況、頭に酸素が回らなくなって目の前がチカチカとしてきた。
なんだコイツ、長すぎるだろ……！
『……はぁ、セル君、キス下手だねぇ』
セル「ぷはっ、はぁ……はぁ、な、何が下手だ……！そんなの、Aがいきなりしてきたから……！」
『キスしてる時は鼻で息すんの。いきなりとか関係無いよ。』
魔法を解け、と唯一自由に動く足でAの身体を蹴る。
それでも、酸欠寸前だった俺の身体ではさほどの威力にはなり得なかった。
『ね、口開けて』
セル「嫌に決まってる…！」
こんな、一方的な……。
俺はさっき自分の気持ちを自覚したばかりだと言うのに。
絶対に口は開かないと決意し、唇を噛んで近いてくるAを拒否した。
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ekakisitemasu(プロフ) - リアルで変な声出ました！この作品めちゃ好きなので更新全裸待機で待ってます！！ (3月3日 4時) (
レス) @page30 id: f86c3e7e4e (このIDを非表示/違反報告)
レオ @スランプ気味(プロフ) - セル・ウォー好きで見始めたんですけど、最高です！セルめっちゃ可愛いし、この作品大好きです！ (3月3日 0時) (レス) @page30 id: 2e9985dbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まぬぬ - セルウォー好きなので助かります！感謝！ (2月23日 11時) (レス) @page22 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
acchiyellow5(プロフ) - 続き期待してます！！ (2月19日 1時) (レス) @page17 id: c2b701371f (このIDを非表示/違反報告)
syaze(プロフ) - 夢主の性格、設定全てがぶっ刺さりました好きです 続きを楽しみにしてます〜！ (2月13日 0時) (レス) id: da3377668f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨雫
| 作成日時：2024年2月12日 22時
