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story14 ページ15






司会者の合図でステージへ転送され、試験が始まった。


『およ?』



辺りには誰もいない。

チーム戦にも関わらず初期リスポーン地はバラバラのようだ。



『んま、赤か青探せばいいんだよね』



とりあえず近く歩くか、と杖をくるくると回しながら呑気に歩くA。


耳をすませば遠くの方から爆発音やその他戦闘音も聞こえてきた。



『やってんね〜…んで、やる?俺らも』


「はっ…バレてんのか」



Aの背後の壁から1人、赤いローブを着た生徒が杖を構えながら出てくる。


『え〜…レアン…の、ミニトマト?』


トマト「モア・トマトだ」


『そだそだ、それだ』



ミニトマトはアベルの好きな食べ物だ、と相変わらず緊張感のない会話をひとりで繰り出すA。


トマトは喋り続けるAの気がそれてるうちに水晶を割ってしまおうと、攻撃魔法を仕掛けた。



トマト「はっ…!」


『んっ……♡』



トマト「何……?」



なんの構えもしていないAに直撃したはずの攻撃は、身体にダメージは与えられておらず、Aは痛がる素振りもしない。


なんなら身体をよじって甘い声を出すではないか。



『今俺に攻撃したの?』


トマト「攻撃無効化か…?」


『半分正解、半分不正解!』



俺のコンヴァースはオートマなんだよね、と胸制服のポケットに入れてある折り畳みナイフを取り出して、

自分の腕に這わせて斬った。


トマト「何を……!」


『ん……っ、ほら、傷ついてないでしょ?
ナイフで斬っても肌を撫でられてる快感へと変換される。』



Aの腕には確かに斬ったはずの傷跡が無かった。


Aの固有魔法・コンヴァースは常時発動しており、”敵意のある”攻撃は無条件で快楽へと変換される。


だから、自分で自分に傷を付けようとする際は自分自身に敵意を向けないと快楽には変わらず、本来通り傷が付くのだ。


それは毒もおなじ。


悪意を持って毒を盛ればAにとっては媚 薬のようなものへと変換される。




『自分に敵意を向けるって大変なんだよ?』




Aはそういいながらトマトへ手に持ったナイフで攻撃した。





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ekakisitemasu(プロフ) - リアルで変な声出ました!この作品めちゃ好きなので更新全裸待機で待ってます!! (3月3日 4時) (レス) @page30 id: f86c3e7e4e (このIDを非表示/違反報告)
レオ @スランプ気味(プロフ) - セル・ウォー好きで見始めたんですけど、最高です!セルめっちゃ可愛いし、この作品大好きです! (3月3日 0時) (レス) @page30 id: 2e9985dbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まぬぬ - セルウォー好きなので助かります!感謝! (2月23日 11時) (レス) @page22 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
acchiyellow5(プロフ) - 続き期待してます!! (2月19日 1時) (レス) @page17 id: c2b701371f (このIDを非表示/違反報告)
syaze(プロフ) - 夢主の性格、設定全てがぶっ刺さりました好きです 続きを楽しみにしてます〜! (2月13日 0時) (レス) id: da3377668f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2024年2月12日 22時

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