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Due ページ2

「最初はコイツに、俺の身の回りの事やらせようかと思っとったんやけど、明らかに仕事できなさそうやない?
っちゅーことでAを雇ったって訳。仕事やからってそないなに固くならんと、仲良ぅしよや〜!」

ロマーノの頰を突きながら、私を雇った経緯について説明する親分。
やめろ、と抵抗しつつ、お菓子を食べ続けるロマーノがなんとも愛おしい。

正直、非常に助かった。
稀に見る大寒波の影響で、祖国デンマークは不況続き。私も失業者の1人だった。
男ならまだしも、か弱い箱入り娘を雇う店など、風俗ぐらいしか無かった。

そんな祖国に嫌気が差し、海外逃亡。ベルギー人の友人に匿ってもらいつつ、召使いとして屋敷を転々としていたある日、親分に声を掛けられたのだ。

「私めに何なりとお申し付け下さいませ。」

深すぎず、軽く礼をした。
仲良く、と言われたものの、上下関係は守る。
それが私のモットーだ。

「そのやる気、ロマーノにも見習ってほしいわぁ。あ、せや!じゃあ早速、コイツにスペイン語教えてくれへん?」

Aの言う事なら聞くと思うわ、そう言って彼は情けなく笑った。


初歩的な単語、文法を教えていると、聞き覚えのある足音が聞こえてきた。

ドアの隙間からぴょこっと顔を出したのは、

「おぉー、そのかっわかわええ子がロマーノ君かぁ〜、スペイン語覚えよン?」

「ベルギーさん、えっと、それが…」

さっきまで目が死んでいたロマーノは、椅子から飛び降りたと思うや否や、

Por favor bésame(キスしたって)
とベルギーの足元で跳ねる跳ねる。

彼女が、ほっぺでいいなら、と揶揄うと、
彼は思いの外純情で、トマトのように赤くなってしまった。

揶揄ったお詫びに、とベルギーさんが持ってきたタルトオマトンは美味しかった。

これが、私が雇われた初日の話。

Tre→←Uno



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設定タグ:ヘタリア , APH , ロマーノ   
作品ジャンル:アニメ
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藤子(プロフ) - あんこさん» 初めまして!コメントめちゃめちゃ嬉しいです!!あんこさんをときめかせる事が出来たようで何よりです〜!! (2019年3月26日 17時) (レス) id: 667f2e653e (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 藤子様、初めまして。本当に素敵な作品で、悶絶しながら読ませて頂きました!ロマの台詞にきゅんきゅんさせられてばかりでした。幸せな時間を過ごさせて頂きまして、誠にありがとうございます。不躾ながら完結から随分と経っているのにコメント失礼致しました。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - パン粉さん» わぁ!ありがとうございます!!お気に召していただけたようで何よりです! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)
パン粉(プロフ) - とても好きです……。 (2018年10月13日 14時) (レス) id: c18102f006 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶アイス - 藤子さん» はい、福島の人なんです!wwやっぱりヘタリアについて語るのは楽しいですね!8時間くらい語れそうです!ww  (2018年8月18日 19時) (レス) id: ec47fd7e2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤子 | 作成日時:2018年8月3日 23時

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