11.緊急事態…?(#5side) ページ11
門脇side
今日は練習日。
いつも通りにこなして自主練する…はずだが
『吉川さーん!キャッチボールしてください!』
吉川「お、俺?いいよ?Aちゃんから誘ってくるの珍しいね」
『え?そうですか?』
朝はキャッチボールのお誘いから始まり、
『吉川さん!守備練、一緒にいいですか!?』
吉川「ん?いいよー!一緒に回ろ!」
『やったー!ありがとうございます!』
守備練でも一緒に行動し、
門脇「やっぱゲッツーの時って顔の前くらいに投げたほうが良いですかね?」
吉川「ん〜…でも門脇の投げやすいところでいいと思う!」
門脇「分かりました!でも尚輝さんが獲りやすい…」
『門脇さん!前失礼します!』
僕と吉川さんがお昼ご飯の時に話してるにも関わらず、僕の前に座ってきたり
『吉川さーん!バッティング見せて欲しいです!』
吉川「おぉ…これ終わってからやるからちょっと待っててね!」
『…!!はい!分かりました!』
尚輝さんに打撃練習を要求したり…
門脇(あいつ、どうしたんだろう?)
岡本「門脇やん、険しい顔してどしたん?」
中山「本当だ!どうしたんですかー?」
バッティングの待ち時間に考え事をしていれば、岡本さんと中山さんが近づいてきた。
門脇「いや、今日のA変やな思って…」
と、違和感に感じてたことを簡潔に話す。話し終える頃には、中山くんは驚いた表情だった。岡本さんは…
岡本「ふーん…じゃあAに聞けばええやん」
表情を変えず、まさかの提案をしてきた。
いやいや、無理でしょ…。尚輝さんがいる前でAが話してくれるわけないやん。
門脇「あー…いや、でもあの調子なんで」
岡本「じゃあ俺が聞いてくるわ」
と言って2人の元へ行く岡本さん。
しばらくその3人を眺めていると、突如2人が爆笑し始め、Aが顔を赤らめた。
門脇「なんかあったんすかね?」
中山「そうですよね、めっちゃ気になる…」
茫然としていれば、岡本さんに名前を呼ばれる。
少し駆け足気味に行けば、その原因がわかった。
岡本「ほんまおもろいわ。」
吉川「今日積極的だったのはそういうことなのね?」
門脇「え?どういう事です?」
岡本「あんな?こいつ、尚輝さんの横顔が好きらしいねん」
中山/門脇「「へ??」」
『もー!キャプテン、言わないでくださいよ!』
岡本「ごめんって!」
なんだ、そういうことか。今までの行動を振り返ると納得をしてしまった。
何はともあれ、一件落着…?
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作者名:ネコガネコロンダー | 作成日時:2023年12月11日 10時