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「治癒と共有のキャパを上げたい？」
「はい。」
私は今、職員室に来て、相澤先生に相談していた。
「もちろん、お前たちのキャパは上げるつもりだ。でもそれは今じゃねぇ。」
「__っ！なんでですか！？」
「物事には過程っつーもんがあんだよ。まぁ、個人で勝手にやるのはいんじゃね。共有は難しいかもだけど、治癒ならリカバリーガールにでも聞け。」
「分かりました！ありがとうございます。」
職員室を出て、そのまま保健室へと向かった。
「失礼しまーす」
「おや、どうしたんだい？」
「治癒のキャパを上げたいんですけど、何かいい方法ありますかね？」
「んー、それなら私が近くの総合病院紹介しようか？」
「本当ですか！？」
「そうと決まれば、早速行くよ。」
そう言って、近くの総合病院へと向かった。
「え、ちょ、、」
今私達がいるのは、医院長室の目の前だ。
「大丈夫なんですか？これ！(小声)」
「なぁに。問題ないさ。入るよー」
思いっきりドアを開けた。
「し、失礼しますっ！」
「あら！リカバリーガール！久しぶり！さっき電話で言ってたのはその子かしら？随分と可愛らしい子ね！！」
中にいたのはめちゃくちゃ美人なお姉さんだった。
なんかおじいさんが居ると勝手に思っていた私は拍子抜けしてしまった。
「久しぶり。元気かい？美香。A、この人がここの医院長の治素美香だよ。」
「よろしくお願いします！ヒーロー科1-A癒丘Aです。」
「よろしくねAちゃん。」
「ああ見えて美香はもすぐ40代だよ(小声)」
「えっ！？」
20代にしか見えない外見なのに、もうすぐ40代とは美容術を教えて欲しい。
「ちょっと？何言ったの！？」
「まぁまぁ。この子が治癒のキャパ上げたいらしいからしばらく頼まれてくれるかい？」
「もちろん！今は人手不足だし、何より美人さんだもの！」
「ありがとうございます！」
「ところで、治癒の種類は何？」
「私の個性は、今の所、骨折までの怪我なら治すことが出来ます。ただ、骨折を治すには場所や度合いによって、かなりの体力がいるので、そこまで多くは使えない感じです。」
「あら、骨折まで完全に治せるってことかしら？」
驚いた顔で聞く治素さん。
「そういうことです。」
「珍しいだろ。活性化とかはよく聞くが、完治は珍しい。しかもこの子はもう1つ個性を持っているよ。」
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作者名：れもん。 | 作成日時：2020年6月27日 0時
