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迷子 ページ44

?「研磨ー!遅刻だぞ。」

孤爪「"まだ"5分前。」

?「"もう"5分前だろ。って、隣の可愛い子誰?」

孤爪「A。これ、クロ。」

研磨はそう言ってトサカ頭を指さした。

黒尾「お前なぁ。クロって名前じゃないから。黒尾鉄朗です。」

A「夢島Aです。」

手を差し伸べていたので握っておいた。

黒尾「……研磨の彼女?」

ニヤニヤしながら聞くクロさん。

孤爪「ちがうよ!」

焦ったように言う研磨。

黒尾「違うの?」

A「違いますよ。てか、研磨バレー部だったの?」

孤爪「うん。あれ?言ってなかったっけ。」

A「言ってないよ(笑)」

「「……。」」

(え、、。)

A「えっと、、すいません。」

黒尾「やべぇなこれ。」

孤爪「A、俺の前以外で笑わないで。」

A「あ、見苦しかった?ごめん。」

黒尾「いやちげぇ。くっそ可愛い。」

じっと目を見つめられながら言われた。
こんなに率直に言われたことがなかったので、私はどうすればいいか分からなくて、そのままじっと見つめ返した。

孤爪「……"もう"5分前なんでしょ。行くよ。」

すると研磨が間に入ってクロさんをグイグイ押して行った。

黒尾「Aちゃん!あとでねー!」

手を振られたので振り返しておいた。

(って、私も準備しなきゃ。)

急いでさっき潔子さんに言われた場所に行った。

ガチャ

A「遅くなりましたっ」

影山「Aさんっ!」

菅原「やっと帰ってきたぁー!」

A「すいません。」

澤村「皆で遅いなって心配してたところだ。」

A「道に迷っちゃって(笑) 潔子さん、これで大丈夫ですか?」

清子「うん。ほんとありがとうAちゃん。」

澤村「じゃあAも帰ってきた事だし、行くか!」

慌てて準備をして、皆で体育館へと向かった。

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作者名:れもん。 | 作成日時:2020年2月7日 20時

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