検索窓
今日:6 hit、昨日:30 hit、合計:133,418 hit

大好きだから ページ29

澤村side

急に泣き出したA。
俺たちはすごく焦った。

菅原「え、ちょ、なんで泣いてるの!(焦)」

田中「やっぱりいきなりは驚くよな!!(焦)」

西谷「え、えぇ。すまん!A!」

A「___っ。違うんです。嬉しくて、、」

小さくそういったA。

「「「え???」」」

全員が聞き返した。

A「わたしっ、仲いい友達がいなくて、こんなことしてもらったことも無くて、、」

話し始めたAをみて、皆が黙った。

A「私、人の為に何かをする事が好きで、高校入ったらマネージャーやろうって思ってたんです。
そしたら、潔子さんに誘われて来てみたバレー部は、私の想像以上の場所でした。
今まで、辛くも悲しくもなかった事が、皆が関わると悲しくなるんです。辛いんです。
皆が楽しそうにしてたら、私も楽しくなってくるし、頑張って表情にあらわそうって思えて来るんです。
今は新しい1年生も増えて、そう思う回数ももっともっと増えました。
でも、思った通りに行かないことばっかりで、、つまらないとか思われてるんじゃないかっていつも不安でした。それでも、私はバレー部の皆が大好きです。
心の拠り所になってるぐらい、皆のことが大好きです。こんな私にも優しくしてくれる皆さんが。こうやってサプライズをしてくれる皆さんが、私は大好きで仕方ないんです。」

最後は満面の笑みでそう言ったA。

「「「……」」」

俺達は思わず黙った。
驚きすぎて声が出なかったのもあるが、Aがあまりにも綺麗だったからだ。

清水「___っ!Aちゃんっ!!!」

堰を切ったようにAを抱きしめたのは清水だった。
そしてそれを合図に、俺達3年の3人以外が、Aを抱きしめた。

A「うぅ。皆さん、く、苦しいです、、」

田中「おれは!おれは嬉しいぞぉぉぉ〜(泣)」

西谷「おれもだぁぁぁ〜(泣)」

日向「おれもっすぅぅぅぅ〜(泣)」

俺達は、動けなかった。
最初にAが来た時、なかなかAと馴染めなくて苦労した。
でも、たまたま登校中に会って、そこから一緒に、学校に行くようになって、一気に俺達の距離は縮まった。と、思っている。
特に旭なんでそうだ。
Aを妹のように可愛がってるし、Aもお兄ちゃんのように慕っている。

みんなの輪からようやく抜け出したAがこちらに歩いてきた。

大好きだから→←サプライズ



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
169人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れもん。 | 作成日時:2020年2月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。