吸血鬼、強運少女【吸死】 (ページ21)

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第10運　（2）ページ21

「うるせーーー売れないとか言うなよ！」
「結構衣装代かさむんだぞクソォオオ」
「人気商売なんだよ！目立たないと仕事がこねえよ」

「ロナルドくんみたいなのが、いっぱいいるな」
「もう口にガムテープ貼っとけタコ！！」
「しかし変な吸血鬼だな。退治人と組むなんて仲間殺しだろ」
「仲間殺し？何て失礼な」

「吸血鬼にとって、仲間とは自らの血族だけだ！そして我が血族は便利で有用な人間社会を保全すべきと考えている！人間社会を壊す下等吸血鬼や愚かな高等吸血鬼を退けるのは我々の求めるところでもある！

まあ、つまり面白そうだから手伝ってあげるというわけだ。大いに感謝してくれて良いんだよ君たち」
「そこまで厚かましいと清々しいな」

『ちなみだけど、血族以外で殺さないと言えば親しい吸血鬼ぐらいかな。まあ、吸血鬼って基本家族以外と馴れ合わないからボッチ多いんだけどね』
「真顔でこいつなんてことを」
『ま、私は知り合い多いんから関係ないけど！』
「すげー腹立つ！」

「お前ら、俺が用済ませるまでもう動いたりしゃべったりすんな死んでろ」
「分かった分かった、神経質だな」
「いいかマスターと話し」

「こんばんは、なんで野球のユニフォーム着てるんです？趣味？」
『バット持ってるのも何でですか？』
「コラァァァァァァァァァ！！！」