吸血鬼、強運少女【吸死】

第10運 ページ20

「おお、2巻が出たんだなロナ戦」
「まあ、なんとかな」
『本当になんとかだけど』
「メイデンにぶち込まれた甲斐もあったと言うものだ」
「思い出させんじゃねえ！」
冷や汗すごいな……



「これ宣伝がてらそろそろギルドに顔出さねえとな」
「ギルド？」
「新横浜あたりの退治人が所属する退治人組合だよ。そこで仕事回してもらったり情報交換したりよ」

ん？
『そろそろってことはあまり行ってないの？』
「俺は事務所持ってちょっと足が遠のいちまったからな。でも、今も俺の馴染みの場所よ」
「ほー行ってらっしゃい」
『楽しんできな〜』




「アホか！テメーらの顔合わせだ！」
「私の！？退治人のたまり場で！？」
『バカじゃない？！』
だって




「だってまだサインとかも考えてないし、そんな急に……」
「歓迎会開くとかじゃねーから」
『服これじゃない方が良いかな……
私、最初の自己紹介何て喋ればいい！？』
「歓迎会じゃねーつってんだろ！！」



「なんで退治人に厚遇されるつもりなんだよ！脳に花でも咲いてんのか！？」

「それより、私の髪とか変じゃない？」
「元からサリーちゃんのパパみてぇな頭だボケがァァァァ！！」









「おーここが、退治人の巣窟か」
「イヤな言い方すんな！！」
「新横浜ハイボール？」
「ギルドマスターの副業！」
「おう。ロナルド様が邪魔するぜ」


「はい、いらっしゃい」



「お久しぶりですね、ロナルドさん」
「マスター久しぶりこれロナ戦のの2巻」
「どうもご丁寧にまた店に置かせて頂きますよ」
「そちらの方々が件の吸血鬼殿ですかな？」
「やあやあ、吸血鬼ドラルクです」
『同じく、吸血鬼のAです、よろしくね』




「なんか売れない芸人の楽屋みたいなとこですな」
『あ、それ私も思った』
「バカヤローーーーーーーー！！！！！！！」

第10運　（2）→←第9運

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す