吸血鬼、強運少女【吸死】 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:7,792 hit

第7運　（2）ページ15

「……なかなか、戻ってこないな、ジョン」
『見てきてよ』
「私がか？」
『他に誰がいるのさ』
「自分で行ってこい」
お互いの目を見る

『自分の使い魔でしょ』
「自分の家だろう」
『ドラルクだってそうじゃん』
「じゃんけん」
『のった』

「『じゃんけん、ポイ』」
両者チョキであいこ

『「あいこで、」』
両者、パーであいこ

『「あいこで、しょ」』
両者、グーであいこ

「『……あいこで！』」
両者、パーであいこ

「一緒に行くか」
『そうだね』
これじゃいつまでも終わらない

「なんだね、騒がしい」
「アアアアーーーーーー！！」
『日本語で喋れー』
と茶番をしていると

「貴様、いい加減にしろ！なんのつもりで……」
ロナルくんの隣にいる吸対の服装を着た女の子と、私そしてドラルクに目が合う

ドラルクは、少女の目の前で、止まる

「ドラ」
そして、ドラルクを止めようとしているロナルくん
しかし、
「これは美しいお嬢さん、ロナルドくんがご無礼を」
と、意に介せず、少女の手を取る

チュッ
と、手の甲にキスをする
「お会いできて光栄ですよ。この私に何かご用かな？」
ぽかんとする二人
しかし少女は

「なななな何をするこの吸血鬼がーーーー！！！」
と、頬を赤らめそう言った
「え、ええい、今日はその退治人の奇行のせいで時間を食った！！日を改めるぞ！首を洗って待っていろーー！！」
バタン
と強めにドアを強くしめた

『初心でかわいいー』
「おまえ、今の何だ、歯が浮くような……」
「何を言う女性に対して当然の礼儀という物だ」
『ほら、外国貴族だから』

「しかしなかなか血のうまそ……かわいい娘だったな。君の知り合いかね？親しくなれば一口くらい吸わせてくれないかなァ。再来が楽しみだな！」
「やっぱり危険思想じゃねーか！」
「誰が危険思想だ。私は」
『あ、ジョン』
が、上から降ってドラルクの頭に乗る
そして、ドラルクいつものように砂になる

『ッなにこのニンニク臭！』
バタン
事務所には私とドラルクが転がった

「やっぱりお前ら危険度ミミズだろッ！！！」