不思議なラブレター (ページ5)

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当たり前ページ5

朝、新聞を取りに行った時に、すでに郵便受けに入っていた手紙。まだ、郵便の配達員は来ていないはずなのに。差出人も文面の意味も、本当に謎だらけで、ちょっと気味が悪い

これって、エイプリルフールのいたずら？

A母「あら。涼ちゃん、玲於ちゃん、いらっしゃい」

ひょっこりとリビングに顔を出し、二人に挨拶をした脳天気な母、月絵

「「こんにちは、ツキちゃん」」

涼太と玲於、兄弟同時に母へ挨拶を返す

40代のオバサンをちゃん付けするなんて奇妙極まりないが、彼らは小さい頃からそう呼んでいるから、あたし達の中では当たり前のこと

ちなみに、あたしらも彼らの母を『リカコちゃん』と呼んでいる。何故なら、母親同士でそう呼びあっているからだ

母親二人は、中学時代からの親友で、そして、その結婚相手(つまり父親達)も部署は全く違うのだけれど、同じ職場のウマが合う同期同士という奇遇

そんな気心知れた倉橋家と片寄家の夫婦は、ご近所問題に悩まずに済むよう、隣同士で家まで建てた

というわけで、当たり前のようにお互いの家を行き来する仲で、倉橋家の長女であるあたし、倉橋Aと、片寄家のご子息、片寄涼太と玲於は兄弟同然に育ったのだ