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二話 食堂 ページ18

購買でも良いのだがこの学校の食堂は全メニュー美味しいので昼食は食堂で食べている。

廊下を大勢の人が走る音がする。
おそらく、月一回数量限定旬のフルーツプリン
を目指して走る生徒だろう。
今月はメロンだそうだ。
俺は、甘いものは好きだがプリンは好き好んでは食べないので隣のクラスのプリン好きの友人
澳田 那緒 (いくた なお)
に聞いたが数量は50個なんだとか。
強いて言えば俺は、杏仁豆腐が好きだ。
寒天で作る杏仁豆腐は何度もははさんに作ってもらったがやはり本当の杏仁豆腐には程遠いと俺は思う。
「那緒くん、おまたせー」
俺は、食堂で項垂れている那緒くんに声をかえた。
那緒「宮……。俺は、今日も幸せ者だ!プリンは、世界を救う!」
これを、聞いたら大方予想は分かると思うが一様
聞いてみることにした。
「買えたんか?」
那緒「おう!現役サッカー部なめんじゃねぇよ〜
でも、今回もギリギリだった……。
女テニの三年怖ぇよ……。」
那緒くんは、転入した中学で馴染めていなかった時に話しかけてくれた東京の友達第一号だ。進学先が偶然一緒だったのは驚いた。
今では、お互い部活がない時に甘味巡りをしたりしている。前回いったのは、学校の最寄り駅から5分の新しく出来たパンケーキ屋
『Jewelry box of happiness』
日本語訳で『幸せの宝石箱』という意味だそうだ。
甘党なのが共通点の那緒くんと俺は、高校でも仲良くさせてもらってるので順風満帆な生活を送っている。
那緒くんのいう通り、女子テニス部の三年の先輩は凄く怖い。歩があんな風にならないか気が気じゃないのが最近の悩みだ。
「せやね、先輩らは怖いな……。
ほんまに、那緒くん良かったな。
先月の校内新聞で今月のフルーツがメロンって決まったとき嬉しそうやった。」
那緒「不細工は、やめろー!
一様、女子にはモテモテなんだぞ〜?」
「はいはい。
せやせや、俺
食券買ってくるんやけど那緒くん何が食いたい?
カレーうどんか分かった買ってくるわ。」
那緒「宮!あしらうのやめろ!
俺、カレーうどんなんかいってなーい!」
「俺にまかせぇ、大丈夫やから!」
那緒「もう、カレーうどんでいいです……。」
「今日は、折れるの早いな?」
那緒「いや、宮って案外子供だから俺が大人になってやらないとって」
「めっさ、腹立つんやけど!
子供ちゃうし、もう、買うてくるわ!首長く待っとき!」俺は、捨て台詞を吐きながら券売機に向った。

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作者名:宮橋くれなゐ | 作成日時:2020年4月17日 6時

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