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一話 何時もと同じに ページ2

新幹線と電車に乗って3時間ちょっとで兵庫に戻ってきた。
侑と治を先に帰らせる。
案の定、駄々をコネ始めた二人に
「豚まん冷めるで?あと、はよ帰った方がええんとちゃうか?今日は、焼肉とお刺身パーティーや言ってたやろ?
侑が好きなトロ
治の好きな爆弾おにぎりなくなるで!
俺も走って帰るから心配せんでええよ」

侑/治「なくなったら、アカン!!
てか、被んなや!!」
侑「のん! 早く帰ってくるんやで!
サム、はよ帰るで!」
治「ツムに言われんでもわかっとるわ!ボケ!」
いがみ合いながら、帰路につく二人。
俺は、二人の遠ざかっていく背中にポツリ
「ほんまに堪忍やで…」
そう、呟いたのだった。

それを、聞いていたコーチは俺の右肩に手をおき
コ「お前は、何時も頑張りすぎやねん。
まだ、中学生やねんから大人みたいに振る舞わんでええんや……泣いてもええんや
よう、頑張ったな。今迄、ありがとうな。宮。
お前は悪ないからな」

新幹線に乗る前から、溜め込んでいたものが
突然弾けた。
眼からは大粒の涙が流れていた。
押さえようとしても溢れ出してくる。
中学の試合最後のミーティングへと足を進める。
コーチは、何も言わずに只俺の前を歩くだけだった。

ミーティングが終わり帰路につく。
転勤族の両親をもつ俺は、再従兄弟の家に居候7年目である。再従兄弟の侑と治は同い年だけど学校が違う。
勿論の事、居候しているのは俺だけじゃない。
双子の妹、歩(あゆみ)もだ。
歩はバレーより吹奏楽が好きなようだ。何時も、ユーフォニアムを吹いている。
正直いって、何が楽しいかは分からないが
それは、向こうも同じみたいだ。
玄関をあけて
「ただいまー」
と何時もように言う。そして、何時ものように廊下を走る音がする。

二話 日常茶飯事→←一章 一話 運命



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作者名:宮橋くれなゐ | 作成日時:2020年4月17日 6時

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