04 ページ4
_
夏「おい、晩飯だぞ。」
ガバッと起き上がって、ドアの方に目を向けると、
もう既に夏向はそこにはいなかった。
気づけば、随分と眠っていたらしい。
.
『ねえ、夏向。』
リビングへと向かい、
食事の用意をしている夏向の背中に声かける。
夏「ん？」
『…やっぱなんでも、ない。』
夏「ほら、飯食え。」
『うん、いただきます。』
ご飯を口に運ぶものの、
味がしない。
食べたくない。
私は、大好きな夏向のご飯を
生まれて初めて、残した。
食器を下げながら、背中に感じる視線。
夏向が私から皿を奪い取って、目も合わせず話し始めた。
夏「お前、どうしたんだよ。」
『別になんでもないよ。』
夏「嘘つくなよ。」
『なんでもないって言ってるじゃん！』
夏「あっそ。勝手にしろ。」
喧嘩なんてしたくないのに。
負のスパイラル。
いい加減にこのネガティヴ思考やめたい。
リビングから足早に去って、
自室で１人電気もつけずに、フローリングに座り込む。
２年前フランスに行ったときのほうが、
もっとたくましく生きていた気がする。
今じゃ、
私は夏向に依存しすぎてる。
１人でなんて生きていけない。
本当に私は、夏向のことになると、弱い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 594人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Moa(プロフ) - すごいよかったです!!!!最後泣いちゃいました...。その後、夏向との続きも気になってしまいます!!!!続き書けたらお願いします!!!! (2017年9月5日 22時) (
レス) id: aaa91463d8 (このIDを非表示/違反報告)
★ルミネ★10月ver(プロフ) - Maikaさん» 完結おめでとうございます！！長い間お疲れさまでしたm(__)mでも番外編めっちゃ楽しみにしてます(*^^*) (2016年10月15日 22時) (レス) id: ba2a671ee4 (このIDを非表示/違反報告)
Maika(プロフ) - アヤノさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉(;_;)また頑張っていきますので、よろしくお願いしますっ (2016年10月12日 23時) (レス) id: e56d0c0709 (このIDを非表示/違反報告)
Maika(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます！本当に心の支えです(;_;)待っててくださいねっ！ (2016年10月12日 23時) (レス) id: e56d0c0709 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ - 完結おめでとうございます。ずっとニヤニヤしてました！笑 番外編楽しみにしてます！！！ (2016年10月12日 6時) (レス) id: a047ba4189 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Maika | 作成日時：2016年10月5日 19時
