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桃山「いやーよくやったな、土井。ほんとによくやってくれた」
居酒屋のオレンジ色の照明に照らされ ジョッキ片手に そう話すのは、上司であり警部補の桃山哲次。
その隣で、さっき桃山さんに勝手に唐揚げにレモンをかけられ 嫌そうにあまりかかってないところをつまんでるのは、部下の神志名将。
一昨日、追っていた少し大きめの詐欺事件の犯人を逮捕し やっとひと段落ついて こうして久しぶりに居酒屋へと繰り出した。
神志名「すごいですよね、Aさんの検挙率」
桃山「本当になー、天性なんだよコイツは」
上司にも部下にも褒められ、なんか気恥ずかしくなって 店員さんに追加でお酒と揚げ出し豆腐を注文する。
ここの揚げ出し豆腐が1番美味しい。
桃山「なんなら、土井が普通の会社員なんて想像つくか?」
神志名「…………つかないですね………でもなんでAさんは、警察に?女性がいて変だとは思いませんけど、やっぱりまだまだ男社会じゃないですか、警察なんて」
『…………………………』
神志名「…Aさん、?」
『……………うーん、かっこよくない?杉下右京』
神志名「え…?」
桃山さんは豪快に笑い、ドラマのキャラクターに影響されて 私は警察になったんだと補足してくれる。
『科捜研とかでも良かったんだけど、やっば相棒がカッコよくて…』
私の至極不純な動機に呆れている神志名と、まあまあ結果、警察が天職だったからいいじゃないかと酒を呷る桃山さん。
私の職場はこんな感じの2人に囲まれている。
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作者名:山田フラミンゴ | 作成日時:2022年11月4日 2時