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苦しくて愛しい ページ39
そんなに忙しいわけじゃないのに
なんとなく疲れてる日がある。
ため息ついたり、
ちょっと頭が痛かったり。
仕事の時はもちろん顔に出ないようにするけど、
楽屋に戻る時の途中の廊下や、
トイレの個室で小さく息が漏れる。
がんばりすぎ。
分かってる。
ワーカホリック...
それも知ってる。
でも、止めるすべを知らない。
限度がわからない。
ギリギリのラインが、俺には見えない。
どうしよう...
本当に。
｢どうしよう...｣
なんだか今日は、このままズブズブと暗い闇に落ちいきそうで少しだけ怖くなる。
意味もないのに自分で自分の手をぎゅっと握ってしまう。
｢気持ちの問題なのにね...｣
そう言ってふふっと笑ってみても疲れが重なるだけで、今日が1人の仕事で良かったと余裕なんてないくせに心の底から思った。
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作者名：haruru | 作成日時：2017年9月19日 16時
