カフェオレが飲みたいのです (ページ28)

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寝るなら貴方と一緒がいいのページ28

ぼーっとテレビをみつめる隣の愛しい人。

今日は珍しくお疲れモード全開みたいで、

｢早く寝な｣って言ったけど首を横に振って嫌々してる。

どうしよう、困った。

目はとろっとしてて今にも寝そうなのに、

頑固な翔くんはベッドに行ってくれない。

｢ほら翔くん。もうベッドに行って休みな？｣

｢.........やだ｣

なぜだ。お前もう限界じゃん。

｢俺もう寝たいんだけど...｣

｢じゃあ寝る｣

なぜだ。さっきまで嫌って言ってたじゃん。

｢ん...なら行こう｣

そうは思いつつも、翔くんの機嫌が変わらないうちにベッドへと誘う。

壁側に翔くんを寝かせ、自分も隣へ。

部屋の電気をリモコンで消した瞬間に擦り寄ってくる相手の温もりには気づかない振りをし、そのまま目を閉じる。

｢智くん.....｣

｢なぁに｣

目を閉じたまま甘い声に答え、暗闇の中ぎゅっと手を繋ぐと

｢おやすみの...キスは...？｣

とんでもなく可愛いことを言うから、思わず深く口を塞いだ。

仕事で疲れて帰ってくる君が、少しでも安心できるように。そんな思いをキスに込めたなんて、君は知らなくていい。