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付き合った当時からそんな人だったけど、昔はそれが不安で何度も泣いた。
もしかしたら、好きなのは俺だけなんじゃないかって。
智くんにとっては、ただのお遊びなのかもしれないって。
でも、年を重ねていくごとに
ちゃんとこの人が愛を届けてくれてるのが分かってきたから、最近は不安になることなんて無かった。
そりゃあ、言ってほしいなって思うことはあったけど。
俺ばっかり言ってた｢好き｣も
気づけば言わなくなってたな...
でもまさか、可愛いにそんな意味があったなんて知らないじゃん。
なんだよ.....俺ってほんと馬鹿。
智くんはちゃんと言ってくれてたんだ。
｢好き｣じゃなくて、｢可愛い｣って言葉で。
｢...翔くん...？｣
｢智くんのバカ｣
｢.........｣
｢...ちゃんと言ってくれないと分かんないよ｣
｢ん...ごめん...｣
｢でも...凄く嬉しい｣
本当に、ただただ嬉しい。
でもたまには、ちゃんと好きって言って欲しい。
｢ねぇ、智くん...｣
｢ん？｣
｢俺のこと...すき...？｣
｢.....急にどうしたの？｣
｢いや、ちゃんと好きって言ってほしいなぁって...｣
｢ふふ、翔くん...｣
｢は、はぃ...｣
｢愛してるよ｣
この手紙を読んでる皆さんへ
俺の好きな人は、
なかなか｢好き｣と言ってくれないみたいです。
【可愛い】
愛情を持って大事にしてやりたい気持ちを覚えるさま
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作者名：haruru | 作成日時：2017年9月19日 16時
