ハートが14個 ページ23
太宰幹部は子供だ。どうしようもなく賢くて、周囲から孤立してしまったただの子供だ。だからこそ私が彼になにかしてあげられる、というのは何ひとつとして無い。
何ひとつとしてありはしないから声をかけることも、手を差し伸べることも無い。
そこまでしてあげる義理も何もありはしない。あったとて、私にそれを続ける気力も無い。
無い無いづくしで笑ってしまいそうだ。
いい人、でない人間がらしくないことをすると失敗するのはこの辺が恐らくの原因だろうが。
『何時もみたいに笑ってて下さいよ。私の調子が狂います』
ストレスとは言いつつも、其れが無いと些か物足りない、そんなものだろう。
だからと言って毎回毎回毎回仕事を放棄して自死に邁進されるのも困るし、任務の度に中原さんと喧嘩するのもやめて欲しい。けれども、存外人間というものは慣れたことを急に辞めさせられると違和感を覚えるらしい。
なんとも言えない人体の不思議だ。
「…そうだ…ね」
………こんな、泣きそうな顔をさせるつもりじゃ無かった、だなんて言い訳にしかならないだろうか。
上司とはいえ弟のような年齢の彼に、そんな表情をされると胸が痛む…………。
心理的なそれだけでは無く、物理的にも。こう、引き絞られるような痛みが私を襲うのだ。
仕組みは知らない。
さりとて、前述の通り私に出来ることは無い。
出来るのは、これが日常であると錯覚させることのみ。
『では幹部、…兎に角、お仕事のお時間です。溜まりに溜まっている貴方のサインの必要な書類がざっと30cm以上残っていますので』
口にすると壮絶な量だが、幹部が蒼くないので何とかなることだろう。
それにやらないやらないと言いつつも最終的にはちゃんと期限内に提出するから少しは安心しているが。
でも、でもだ。夏休みの宿題を最終日に楽々全て終わらせる、なんて言うのは地獄に他ならない。
『ええ？織田作之助のところへ行くのならばそれぐらい、終わらせて行かれますよね？私もできる限りお手伝いしますが、』
私は貴方の補佐ですが、貴方を支えきることは出来ません。
早々に仕事を終わらせて貴方の精神的支柱である織田作之助にでも会ってきてください。
これ以上は、少々私の手に余ります。
ラッキーカラー
あずきいろ
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椿@低浮上(プロフ) - アイリスさん» ありますね。繊維なのでお腹を壊したりはしませんでしたが、二度と食べたいとは思いませんでした。シャボン液………ひぇ、大丈夫だったんでしょうか……、歯磨き粉は私もありますね。 (2020年10月16日 7時) (
レス) id: e4b31c2906 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 作者さんは紙を食べたことがあるんですね。因みに僕はティッシュとシャボン玉の液と歯磨き粉を食べたことがありますww (2020年10月4日 16時) (レス) id: e2ff213486 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 姫歌さん» あ、そうですね！ついつい嬉しくて…。もう此方からお邪魔しますね！ (2019年5月19日 14時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 椿さん» 何度かコメントくださいましたよね。…これ以上はコメント欄のチャットになってしまうので、宜しければボードにお邪魔しても宜しいでしょうか？ (2019年5月19日 11時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 姫歌さん» でも殆どタイトル詐欺なんですよね(笑)姫歌さんの作品本当に大好きです…！だざにぃ好きです！ (2019年5月19日 11時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3d9bdea2451/
作成日時：2019年3月27日 20時
