E p i s o d e . ページ2
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ぽかん、と口を開けている先輩二人に背を向けて女の人混みをかき分けながら医務室へと向かう。私に腕を掴まれてる先輩は何も言わずに着いてきてる辺り相当しんどかったんだと思う、倒れずによく頑張った。凄いよ、貴方。
『あれ、医務室どっちだっけ？』
そう、忘れていたけど今日は入学式。登校初日の女が医務室の場所なんて分かるはずがないのだ。うーんうーん、と頭を悩ませていると後ろから聞こえる声。
？｢そこ曲がったところの一番奥。｣
『わ、喋れたんですね。ありがとうございます。』
？｢⋯⋯ ん、｣
顬を抑えながら喋る彼、どうやら頭も痛いらしい。なんでそんな重症なのに学校来てんですか。今すぐ帰って大人しく寝ていただきたい。
医務室のドアを開けて先生を呼ぶもどうやらいないらしい。驚く程に静かな医務室にさてどうしようか考え込む。
？｢ あ゛ーー、い゛ってぇ ⋯ 。｣
『ぅわ、っ！ ちょっと、もたれてこないで下さい ⋯ 、 重たいです！！ 』
？｢ 無理もう限界ベッドまで連れてって。｣
『⋯⋯ 。』
150cmしかない私がこんな巨体持ってけるとでも？
『はあ ⋯⋯ 、はぁ ⋯ っ。』
やってやった。ほぼ引きずったけど許してくれ。額を流れる汗を拭い、ベッドに寝転ぶ彼に視線を向ければ 頭痛が酷いのか 眉間に皺を寄せながら目を瞑っている。 多分探せば頭痛薬とかあると思うんだけど医務室のものを勝手に使うのも気が引ける。
『 ロキソニンでもいっか ⋯ 。』
自分の鞄から薬ポーチを取り出し、ロキソニンを取り出す。買ってからまだひと口も飲んでいない水と一緒に彼に渡した。
『頭痛薬です、効くまでに時間はかからないと思うので今すぐ飲んでください。』
？｢ん、｣
上半身を起こし、受け取った薬を飲む姿を見届けてから帰る支度を始める。私がここにいなきゃいけない理由はないし、熱狂的なファンに怖い目で見られるのも嫌だ。そそくさと帰ろう。
？ ｢帰んの？｣
『帰りますよ、多分先輩のお友達ももうすぐ来るでしょうし。』
？｢いればいいじゃん、ここに。｣
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紅蓮(プロフ) - おい それでいいのか主人公ww思わずツッコミしてしまったw作品更新お待ちしてます！ (10月30日 19時) (
レス) @page5 id: 6325dccc5b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 買収w面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！更新をお待ちしてます！ (10月30日 16時) (レス) @page5 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栢 | 作成日時：2023年10月30日 8時
